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祖父母が孫育てを手伝えるかどうかは、年齢やタイミング次第になりやすい。 写真はイメージ=PIXTA

祖父母が孫育てを手伝えるかどうかは、年齢やタイミング次第になりやすい。 写真はイメージ=PIXTA

外食産業やコンビニなどの「人手不足」はしゃれにならないほど深刻なようです。そんな悩み多き人手不足業界の人から、興味深い話を耳にしました。アルバイトが急に休むときの言い訳として「親の介護」が使われているというのです。

「親の介護」、つまり体調の悪い親の面倒を見るとか、病院に連れて行くとか言われればバイト先の店長も「どうしても来てよ」とは言えません。1度ならず、2度3度と繰り返し使えることも、この言い訳の強みです。

私は「頭がいいなあ、大学生」と妙なところに感心してしまったわけですが、事情はそれほど簡単ではありませんでした。どうやら本当に親の介護でバイトを休む事例や、場合によっては大学を辞めざるをえない学生がいるというのです。

今回はいよいよ避けて通れない「親の介護で仕事休みます」問題について考えてみましょう。

うそかまことか、「親の介護」

以前の連載で「我が子が大学に通うとき、自分が何歳か問題」について書いたところ、かなりの反響をいただきました。

40歳で子供を授かった場合、我が子が大学生として過ごす4年間を「58歳から62歳」で迎えることになります。この時期にわが子を大学に行かす経済的負担は重いですよと、そんなことを書きました。

これを子供の側から見たとも言えそうなのが、今回の「親の介護で仕事休みます」問題です。

戦後の日本で進んだ晩婚化傾向は「親子の年齢差」を拡大させ、年老いた親の面倒を子供がみるケースがじわじわと増えています。これは現役世代の子供にとってかなりの負担となります。「親の介護」を理由に転勤を願い出るケースが増えてきただけでなく、会社を辞めるケースまで現れています。親の年齢と健康状態によっては、「大学生の子供」までも巻き込まれてしまうというわけです。

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