紳士服「エポカ ウォモ」 素材で「突き抜け」めざす三陽商会、独創的素材・デザイン追求

日経MJ

三陽商会が紳士服ブランド「エポカ ウォモ」で個性を際立たせる商品開発を鮮明にしている。無難なデザインのジャケットではもはや個性を出せない。ニットとファーを合体したブルゾンなど、「突き抜けた」商品を追求する。デザイナーが全国の産地を飛び回り、希少な糸や染色などを掘り起こし、他にない商品作りに力を注ぐ。

「エポカ ウォモ」は購入者に占める固定客の割合が4割と高いのが特徴

2018年春夏のコレクションとして出品したエポカ ウォモの新作。花柄があしらわれたジャケットやジャージー素材の羽織るようなパーカー――。いずれも、仕事など無難な服装が求められるような場を想定したものではなく、私生活で快適に過ごせるような素材だ。

■思わず手に取りたくなる商品を

17年冬には黒色のハラコ素材で10万円以上する商品も投入した。決して数を追うような商品ではないが、百貨店のエポカ ウォモの店舗で、客が思わず立ち寄り、手に取る場面が増えている。ブランドの17年売上高は16年比5%増。三陽商会が進めてきたブランディングが浸透してきている表れだ。

ブランドを立ち上げた05年ごろ。ターゲットとする40代以上の男性の間で席巻した「ちょい悪」ブームに合わせ、艶のあるジャケットなど高級感あふれる商品を投入していった。だが、競合が多いことに加え、08年のリーマン・ショックで「ちょい悪」のバブルも崩壊。ブランド売り上げは低迷した。

夏の装い直前講座
Watch Special 2020
Fashion Flash