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「俺」の働き方改革を見つけ出す

 当方、今は全国1000万人もいるフリーランス(自営業)の一人ですが、ある大企業で20年ほど働いてから独立しました。今から思えば、働き方改革を先取りした働き方をしていました。
 残業は極力やらず、管理職になっても部下よりも早く帰る毎日。休日出勤なんて論外です。有給休暇は100%消化し、夏休みは2週間休んでいました。そのかわり、家だろうが移動中だろうがどこでも仕事をやります。それでも、幹部候補生として順調にサラリーマン人生を送っていました。

こんな話をすると、「コツを教えてほしい」「働き方改革の参考にしたい」という方がいます。話すのは構いませんが、「良い子はまねをしないようにね」とクギを刺すようにしています。「俺」の働き方が「アンタ」の働き方に通用するとは限らないからです。

たとえば、私は企画職という、比較的自由に動ける立場で仕事をしていました。しかも、複数の部署やプロジェクトを掛け持ちし、誰が監督しているかよく分からない状態で。「やりたい」と言えば何でもやらせてくれました。高度プロフェッショナル人材の先駆けだったのかもしれません。

そんな中、会社で学んだことをもとに講演や執筆をする。そこで得たものをまた会社に還元する。会社の仕事と副業とのよい循環ができており、それを許すだけの器のある会社でした。

もちろん、ちゃんと成果を出し、能力を信頼されていないと、こんな勝手な働き方はできません。「主体性」「合理性」「創造性」に価値をおく私の流儀を、上司も周囲も尊重してくれたからこそ、思う存分力を発揮できたと思っています。

いろんな要素を総合的に組み合わせる

別に、自慢話をしたいわけではありません。働き方は、組織、制度、能力、価値観など、さまざまな要素が複雑にからみあって形づくられている。そのことを分かってほしかったのです。

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