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堂本君恵さんは1歳児の子育てをしながら、フルタイムで働いている

堂本君恵さんは1歳児の子育てをしながら、フルタイムで働いている

統合基幹業務システム(ERP)を手掛けるワークスアプリケーションズ(東京・港)は「働きがいのある会社」ランキングで高い評価を得てきたことでも知られている。サポートセンターで就労管理システムを担当している堂本君恵さんはユニークな社内制度を活用し、毎朝1歳半の子供と一緒に出勤する。オフィスが日々の子育ての場になる魅力、高いモチベーションが続く秘密を、堂本さんに聞いた。

◇  ◇  ◇

私は入社10年目。現在はサポートセンターでERPの人事管理(HR)部門の就労に関わる製品、業務のサポートを担当しています。製品に関する問い合わせ対応から、お客様の業務における課題の解決、製品の追加導入まで、多岐に渡るサポートをチーム体制で行っています。様々な業種・業態のお客様の多彩なニーズに触れる毎日です。

大学3年時のインターンシップで手に入れた「入社パス」

ワークスアプリケーションズでは2002年からインターンシップを実施しています。出題された課題に対して優秀な成績を修めた学生には、卒業後の一定期間内の入社を許可する「入社パス」を与えます。私は大学3年の夏、インターンシップに参加し、「入社パス」を手に入れました。

その際の課題は「理想の図書館を考えなさい」というもので、規模や利用者などの細かい条件や制約はなく、自分でゼロから理想を考えていくものでした。難しくも楽しく、多くの気づきがありました。その後、他社のインターンシップを経験し、就職活動も行いましたが、やはりワークスアプリケーションズで働きたいと思い、新卒で入社しました。

業務を切り出し、人に頼むスキル

入社後は、現在所属するサポートセンターの前身となるチームで就労管理システムに関わる問い合わせ対応を担当。その後、2年目にはHR製品のコンサルティング部門へ配属となり、数社のプロジェクトリーダーを務めました。1社1社と密にコミュニケーションを取り、業務改善を進める仕事に従事しました。

そして3年目に任されたのが、とある大型プロジェクトでした。「しっかりやらなければ」と気負う余り、山積みの業務を1人で抱え込み、手が回らなくなってしまいました。結果的にお客様のオフィスに常駐して作業をさせてもらったり、先輩たちにフォローしてもらったりと、多くの理解と支えのおかげで乗り切れたのですが、忘れられないプロジェクトとなりました。

この経験から「業務を切り出して人に頼むスキル」の必要性を痛感しました。期限直前にSOSを出しても遅いのです。難度の高い課題こそ、早い段階で問題を細かく分解し、何が問題の本質なのかをとらえる。そして、できることとできないこと、協力を得られることと得られないことを見極めて、前向きな解決策を考えていくことが重要です。この教訓は今も肝に銘じています。

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