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サミットの竹野浩樹社長

サミットの竹野浩樹社長

スーパーのサミットが最近、面白い。総菜の総選挙やプロ野球に引っかけたオールスターセールなど、ユニークな販促で買い物客を楽しませる。住友商事出身ながら、新入社員からサミットで"修行"した竹野浩樹社長は「1人のお客様の多彩な生活場面に応じた売り場を作る」と公約をぶち上げる。

――住商出身ですが、スーパーとの関わりは長いそうですね。

「住商では入社時にサミット担当で、当時の荒井伸也社長(「小説スーパーマーケット」の作者)のかばん持ちをしていました。そこで学んだノウハウで、ドラッグストアのトモズを創業しました。その後はスーパーのマミーマートに行ったり、高級ブランド店のバーニーズを手掛けたり」

「2015年に『サミットが困っているから行くか』と打診されました。荒井さんの薫陶を受け、面白さは分かっていたので二つ返事で出向しました」

成長ストーリー従業員から理解

――サミットの問題点は何でしたか。

「ポテンシャルを引き出せていないことでした。お客様には『サミットはなんて私の気持ちを分かっているの』という共感を持っていただき、取引先からは『付き合わないと損だな』と思われないと。それらを総称して日本一魅力があり、働きやすいスーパーを作ることがビジョンです」

「そのために必要なのが世の中への理解。東京で戦う以上、小商圏、簡便化、小容量化、即食化の4つに立ち向かわなければならない。これまでは生の材料を使う人はその売り場へ行き、総菜を求める人は総菜売り場で買えば良かった。今は小商圏で、『今日はPTA(の会合)だから総菜にしよう』『子供の誕生日だから手間をかけよう』と原料から総菜まで1人のお客様に向き合えるような売り場を作ります」

――総菜総選挙など面白い販促の狙いは。

「施策の1つですね。従業員が理解できるような成長ストーリーを作っています。総選挙などでの集客の進化、精肉や野菜など縦割りを壊したオリジナリティーの発揮、社内のコミュニケーションの活発化に伴う接客の充実、そして多くの人にサミットファンになってもらう流れです」

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