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メーカーズシャツ鎌倉 純国産シャツ、世界に裾野 中華圏狙い通販サイト

日経MJ

2018/6/14

 メーカーズシャツ鎌倉(神奈川県鎌倉市)が「純国産」を新たな付加価値として打ち出している。海外産の低価格品が増えるなか、日本製で海外も含め新たなファンづくりを目指す。業界に先駆けて始めたインターネット通販は日本語と英語に加え、2017年12月に中国語版も開設。経済成長が続く中国のビジネスマンを中心に顧客を増やす狙いだ。

■紡績から縫製まで「純国産」

純国産のドレスシャツを昨年末に発売した

 「オールジャパンで世界に飛躍したい」。メーカーズシャツ鎌倉の貞末良雄会長は意気込む。

 百貨店では1万円を超える価格だった時代のシャツ市場に1枚4900円(税別)の「鎌倉シャツ」が新風を吹き込んだのは25年前。ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長も好んで着用するなどファンを増やし、国内26店を展開するまで成長を遂げた。だが近年は安価でも品質の高いシャツを売る競合が増加。鎌倉シャツの独自性が薄れつつある。

 そこで、新機軸として打ち出したのが紡績から縫製まで全ての工程を日本で手がける「純国産」のシャツづくりだ。従来の「日本製」は生地を輸入し縫製だけ国内工場で施したもの。だが鎌倉シャツは真の「メード・イン・ジャパン」を志向する。「環太平洋経済連携協定(TPP)が成立すれば無税で海外輸出できる」(貞末会長)ことも視野に入れた。

 だが実現までの道のりは予想以上に険しかった。国内生産から撤退した企業が多かったためだ。特に紡績は工場選びが難航。最終的にユニチカ傘下の岡山県内の工場で、肌触りの良い細い糸ができた。染色や加工、縫製は兵庫県や富山県、福島県で実施。完成までに2年を費やした。

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