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趣味から転じて教える側に回るタイプの副業はデビューしやすい半面、無料奉仕になりかねない。 写真はイメージ=PIXTA

趣味から転じて教える側に回るタイプの副業はデビューしやすい半面、無料奉仕になりかねない。 写真はイメージ=PIXTA

「どんな副業をするといいのでしょうか?」。この連載を愛読しているという読者(30歳代女性)から質問を受けました。今、勤めている会社から「副業OK」のお許しが出たので、「自分も何か副業をはじめてみたい」と考えたのだそうです。

これまでずっと1社からの給与で生活してきた彼女は副業など考えたこともありません。さて、彼女はどう副業に向き合えばいいのか? これはセカンドキャリアを考えるうえで興味深い内容といえるので、読者にも思考のチャンスをおすそわけすることにしましょう。

「サブの仕事」ではなく、定年後につながる「副・本業」を

副業は「サラリーマンの本業」とは別に、週末などの時間を割く「サブの仕事」です。あくまで本業に対する「副業」。もし本業の収入が生きていけないほど少ないのであれば、副業でしっかり稼がねばなりませんが、この点、質問者をはじめ多くのサラリーマンは、本業収入をある程度、あてにできます。そういうケースでは副業は社会貢献や趣味などの「やりがい」重視で選ばれることが多くなります。

ここで注意すべきなのは、「やりがい重視」の副業においては「収入は少なくてもいい」となりがちなことです。これは長い目で見た場合、少々問題があると思うのです。

副業には「サブの仕事」のほかに、もう一つ意味があります。それは「定年後に向けての予行演習」です。人生100年時代を迎え、長く働きたい人が増えているのに、65歳やそこらの定年はあまりにも早すぎます。質問者もこの点を意識しており、「サラリーマンを辞めた後につながる副業をしたい」という希望でした。

これからの時代、副業は「定年後の仕事につながる練習」という視点を重視すべきだと思います。

そこで、「定年後にやりたい仕事はありますか?」と訊いてみたところ、「ヨガや食事など健康サポートの仕事をやってみたいです!」という答えが返ってきました。なるほど、インストラクターや講師など「一人でもできるサービス業」は開業資金がそれほど必要なく、時間の自由が利きやすいことなどから、定年後の仕事には向いています。だとすれば今から副業で、定年後につながるヨガ・料理教室をやってみるのはとてもいいことだと思います。

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