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株主総会ではときに大きな経営方針転換が議題にのぼる(東芝の臨時株主総会)

株主総会ではときに大きな経営方針転換が議題にのぼる(東芝の臨時株主総会)

毎年この時期になると企業の株主総会の話題をよく耳にします。そもそも何のために開いていて、今年の注目は何ですか? 儀式みたいなものだという人もいるけど、実際はどうなんですか。

株主総会の動向について、吉田恵美子さん(39)と林美帆子さん(30)が藤田和明編集委員に話を聞いた。

――株主総会って何のために開いているの?

PTAや自治会の会合に出たことはありますか? 年に1度の総会で役員や理事を選んで、活動方針を決めますよね。株主総会もこれと同じです。株式会社は株主から集めたお金を元手に経営陣が事業を営みます。つまり会社は株主のものです。年に1度、株主が集まって、1年間の成果報告を受け、取締役を選ぶなど経営上の重要な事柄を決める会合が株主総会です。

日本では3月末を毎年の事業の区切りにする企業が多いため、株主総会は6月中下旬の開催が目立ちます。総会では取締役の顔ぶれや、会社の憲法である定款の見直し、稼いだ利益の一部を株主に還元する配当の額などが議題になります。株主は持っている株式の数に応じて各議案に賛成や反対をする権利が与えられます。通常ですと出席株主の過半数が賛成すれば可決されます。

――形式的なものだと言う人もいるけど。

かつては株主総会は短時間で平穏無事に終えることが良しとされ、最後に拍手で終わる「シャンシャン総会」とも呼ばれました。金融機関や取引先など身内のような株主が当時多く、会社に反対する声はとても限られていました。

しかし最近そうはいきません。日本は株価の低迷が長く続き、企業の不祥事もなかなか後を絶ちません。2008年に金融危機もありました。経営者に任せきりでよいのかとの声が高まってきました。

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