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森林を楽しめるローカル線

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清涼感へのエクスプレス

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NIKKEI STYLE

鉄道旅行の楽しみの一つは、車窓から眺める風景や列車を包む空気感だ。節電で暑さが厳しくなりそうなこの夏、緑に抱かれ、森林を吹き抜ける風を列車に乗って感じてみてはいかがだろう。全国のローカル線の中から、森林の涼気を感じられる路線を専門家に選んでもらった。

東日本
590ポイント
釧網本線(北海道)
 日本最大の釧路湿原の樹間を走り抜ける。暖かい季節は釧路~塘路間でトロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号」を運行しており人気。湿原のほか、標茶~摩周あたりの牧場や森林地帯など緑を楽しむポイントが目白押しで摩周湖、川湯温泉など観光地も多い。斜里岳などの名山遠望も魅力の一つ。
 「原生林の中を走る間、車内に木々のマイナスイオンが充満する感じ」(南正時さん)
 「幸運ならタンチョウやエゾシカなど野生動物とも出合える」(桜井寛さん)
 (1)3570円(166.2キロ)(2)毎日(ノロッコ号は9月5日までと9月9~30日で1日2往復)

西日本
400ポイント
木次線(島根・広島県)
提供 JR西日本
 出雲路から緑深い中国山地に入っていくローカル線。出雲坂根駅付近には、急こう配を上り下りするための3段式のスイッチバックがある。松本清張の「砂の器」の舞台となった亀嵩駅は切符を売る駅舎がそば屋になっており、手打ちの出雲そばが味わえる。週末を中心にトロッコ列車「奥出雲おろち号」が運行している。
 「三井野原駅を過ぎ広島県に入っていくあたりは標高が高くなり、森林の景色に加えて涼風感も」(石川敏晴さん)
 「木次以北はスピードが遅く出雲の山里をゆっくり眺められる」(今尾恵介さん)
 (1)1450円(81.9キロ)(2)毎日(奥出雲おろち号は冬場以外の週末中心)
東日本
420ポイント
わたらせ渓谷鉄道(群馬・栃木県)
 渡良瀬川沿いの渓谷を走る。「トロッコわたらせ渓谷号」は週末中心の運転だが、夏休み期間と紅葉の季節には運転日が増える。
 「水沼駅併設の『水沼駅温泉センター』で日帰り入浴も」(石川敏晴さん)
 (1)1080円(44.1キロ)(2)毎日(トロッコわたらせ渓谷号は主に4~11月の週末、乗車券のほか大人500円が必要)
420ポイント
大井川鉄道井川線(静岡県)
 南アルプスを走る森林鉄道で、急こう配を歯車を使って上る「アプト式」を日本で唯一採用。現在、工事のため、千頭~奥泉間はバスが代行運転。8~9月に全線復旧の予定。
 「長島ダム湖を見下ろす奥大井湖上駅からの眺望は趣がある」(高橋淳さん)
 (1)1280円(25.5キロ)(2)毎日(時間帯によっては季節運転のことも)
370ポイント
只見線(福島・新潟県)
提供 猪井貴志
 会津若松駅~小出駅を直通でつなぐのは1日3往復。六十里越トンネル付近は深い山間を走る。会津柳津駅に近い円蔵寺は1200年の歴史があり、近くにはわき水「弘法大清水」が出る。
 「窓が開く列車で新鮮な空気を満喫できる。7月上旬には車窓からホタルが見えることも」(中井精也さん)
 (1)2520円(135.2キロ)(2)毎日
330ポイント
赤沢森林鉄道(長野県)
 木曽ひのきの森林をトロッコ列車でゆっくり走る。かつて木曽地方の林業を支えていた森林鉄道の面影をそのまま残した保存鉄道。貴賓車や理髪車、ボールドウィン蒸気機関車なども保存されている。乗車券は木製。
 「日本の森林浴発祥の地。ひのきのさわやかな芳香が心地いい」(平岩美香さん)
 (1)800円(夏イベント中は1000円、往復2.2キロ)(2)4月下旬~11月上旬のほぼ毎日

西日本
240ポイント
南海高野線(大阪府・和歌山県)
 大阪・難波から直通列車が通る区間だが、橋本駅からは山深い風景が広がる。橋本~極楽橋の観光列車「天空」の展望デッキで涼感を味わうのも一興。極楽橋でケーブルカーに乗り継ぐと高野山へ。
 「学文路あたりから急に険しくなり深山幽谷の気配もある」(宮原正和さん)
 (1)850円(63.6キロ)(2)毎日(天空は3~11月の間、水木を除き毎日、12~2月は土日、休日に運行。大人500円の座席指定料金が必要)
230ポイント
黒部峡谷鉄道(富山県)
 日本一深いV字峡谷を走るトロッコ列車。与謝野晶子も詠んだ紅葉が有名だが、新緑も美しい。始発駅の宇奈月は県内有数の温泉地。立山黒部アルペンルートとあわせて周遊を楽しめる。
 「特別客車、リラックス客車、パノラマ客車もあるが、リーズナブルで開放的な普通客車がおすすめ」(桜井寛さん)
 (1)1660円(普通客車の場合、20.1キロ)(2)毎日(4~11月)
220ポイント
土讃線(香川・徳島・高知県)
 3県にまたがり、それぞれの県境を中心に深い緑が広がる。大歩危・小歩危の渓谷と森林のダイナミックな景観は見もの。観光遊覧船に乗り換えれば川面から迫力ある景色も。スイッチバックのある坪尻、新改の両駅は山深い「秘境駅」。
 「終点の窪川まで行き、予土線もあわせて楽しむのがおすすめ」(今尾恵介さん)
 (1)3400円(198.7キロ)(2)毎日
200ポイント
久大本線(福岡・大分県)
 久留米と大分を結んで九州を横断する。平地から高原、渓谷まで様々な地形を走る。特急「ゆふいんの森」号は天然木を使い、ハイデッカーで展望のいい車窓やビュッフェも充実。見どころの慈恩の滝付近では徐行運転する。日田や由布院など観光地も多い。
 「玖珠川に沿った森を抜け、目の前に広がる由布岳は感動的」(木村嘉男さん)
 (1)2730円(141.5キロ)(2)毎日

国立・国定公園を走る東日本1位の釧網本線、ロープウエーに乗り換えて高野山に行ける西日本2位の南海高野線など、ランキングには観光地につながる路線が多く入った。さらに、釧網本線には「くしろ湿原ノロッコ号」、南海高野線は「天空」と観光列車があるように、列車に乗ること自体が目的にもなる魅力的な路線だ。

中でも東日本5位の赤沢森林鉄道は東京から新幹線、特急を使っても4時間程度、名古屋から2時間程度かかるが、往復わずか2.2キロの路線。それでも圧倒的な森林の緑と香りに「わざわざ行く価値がある」(石川敏晴さん)という声が上がった。

秘境のような雰囲気と自然の空気を感じるには外気をじかに感じられるトロッコ列車が一番。もしトロッコ列車に乗れなくても「今年は節電の影響で通勤電車でも窓を開けて乗るスタイルが定着してきた。普通の車両でも窓を開けることを嫌がる人は少なくなるのではないか」(木村嘉男さん)。ただ、窓の開かない車両もあるので事前にチェックしておきたい。

西日本1位の木次線、東日本4位の只見線のように、乗客数の少ない路線は列車の本数も限られている。うまく乗り継ぐためには列車の時刻を確認することはもちろん、宿泊施設の予約など周到な計画作りが大切になる。

「くしろ湿原ノロッコ号」をはじめ、夏休み中や連休中は混雑する観光列車も多い。自由席と指定席がある場合は「あらかじめ指定席を予約していった方が無難」(桜井寛さん)だ。

都心近郊にも絶景あり

遠くまで出かけなくても、近場の路線でも緑を楽しめる。西日本2位の南海高野線だけでなく、ランキング外でも都心部から気楽に行けるローカル線に高い評価が集まった。

箱根登山鉄道(神奈川県)は早川にかかる高さ約40メートルの鉄橋から眺める森林が絶景で「登山鉄道ならではの野趣があふれている」(宮原正和さん)。沿線には温泉のほか、芦ノ湖、小涌谷など景勝地も多い。

青梅線(東京都)も「多摩川の渓谷はとても都内とは思えない」(野田隆さん)、「青梅を過ぎると山岳路線にひょう変する」(今尾恵介さん)。沿線には鳩ノ巣渓谷などもあり、ホリデーパス(大人2300円)を使って何度も途中下車をするのもおすすめだ。


 表の見方 数字は選者の評価を点数化。(1)始発―終点の片道普通運賃(営業キロ)(2)運転日
 調査の方法 鉄道に詳しい専門家11人に、森林の涼気を感じるローカル線の順位付けを依頼した。対象は全国のJR、私鉄、公営、第三セクターが運行する鉄道路線。選者は次のとおり(敬称略、五十音順)。 石川敏晴(「JTB時刻表」編集長)▽猪井貴志(マシマ・レイルウェイ・ピクチャーズ代表)▽今尾恵介(地図研究家)▽木村嘉男(鉄道図書編集者)▽桜井寛(鉄道フォトジャーナリスト)▽高橋淳(近畿日本ツーリスト国内旅行部業務課長)▽中井精也(鉄道写真家)▽野田隆(オールアバウト「鉄道」ガイド)▽平岩美香(旅の手帖編集部)▽南正時(鉄道写真家)▽宮原正和(「鉄道ジャーナル」編集長)

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