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ハブの太田剛社長

ハブの太田剛社長

英国パブをモデルとした「ハブ」が元気だ。既存店売上高は7年連続のプラスと、数字上はセブン―イレブン・ジャパンと肩を並べる。セルフサービス、安さを外食で実践しているハブの生みの親はダイエー創業者の故・中内功氏だ。ハブの太田剛社長はダイエーの良き遺伝子の継承者として「パブ文化とともにハブを広める」と意気込む。

――ダイエーの最盛期、1980年に誕生したハブ。ダイエー創業者の中内功さんは思い入れが強かったそうですね。

「売上高が1兆円を超え、一番勢いのあるときに外食企業をたくさん作りました。ドムドムハンバーガー、神戸らんぷ亭とか。その中でもフォルクス、ヴィクトリアステーション、ビッグボーイはエリートと呼ばれ、中内さんも力が入っていました」

「ハブは86年に一度清算しています。設立時は10年で1000店とぶち上げましたが、業績が伸びなくて。ただ東京・六本木、渋谷は繁盛し、グループ企業の一事業部として店と屋号は残りました。その後も危機はありましたが、中内さんは最後まで『ハブは残せ』と」

居酒屋にせず良い品を安く

――なぜでしょう。

「中内さんは海外から持ってきたブランドではなく、自分で作ったのが好きなんですね。それも対面よりセルフを好む。小売りでは百貨店よりもスーパー。外食ではフルサービスの居酒屋を敵対視していて、キャッシュオンデリバリー(注文ごとに代金払い)、つまりセルフの英国パブがどんぴしゃだったのでしょう」

「ハブで中内さんがこだわったのは食に手を出さないこと、居酒屋にしないこと、そして良い品をどんどん安くすることです。安さについては『週刊誌の価格でやりなさい』と。当時は週刊誌が一部180円で、生ビールも180円。手ごろな価格で週1回来てもらいたいという意味です。今は週刊文春が420円だからもっと安い(笑)」

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