2018/5/4

暮らしを変えた立役者

「すかいらーく、株非公開に 国内最大のMBO」と報じられ、外食だけでなく、経済界の大きな話題になった。6月8日に東京都内で記者会見を開き、「脱・ファミリーレストランで、断トツのレストランに作りかえたい」と訴えた。

だが、07年には早くもビジョンに黄信号がともる。1年目の決算が出た後、野村証券が「赤字じゃないか」と注文をつけてきた。毎月のように「コストを削れ。早く黒字化しろ」と迫る。確かに当初より赤字幅は大きくなったかもしれないが、野村も承認した経営計画だ。どうもおかしい。

MBO交渉時の副社長も担当から外れており「もう横川さんの期待には応えられない」と言う。恐らく早い段階で「横川では再上場できない。早めに売却したい」との思惑が生まれたのだろう。あるいはMBO実行時の資金調達に無理があったのか。じわじわと野村側は追い詰めてくる。

野村証券側から送り込まれていた2人の担当者は、08年にはすかいらーくの副社長と専務に就いた。そして借入金の返済を巡り、野村と決定的に対立することになった。

[日経MJ(流通新聞)2016年11月11日付]

※「暮らしを変えた立役者」は金曜更新です。