2018/5/15

フレームワークで働き方改革!

評点がそろったら、それぞれの評価項目につけられた重みを掛けて足し合わせ、総合点を出します。その総合点の多寡でどの選択肢を選ぶかを決めるのが、一般的なやり方です。

合理性を追求し、果敢に決断する

ただし、意思決定マトリクスは分析のためのツールであって、正解に導いてくれるわけではありません。合理的な決定になるかどうかは、使い方によります。

たとえば、自分が推す案が有利になるように評価基準や重みを置いたり、総合点をにらんだりしながら点数のさじ加減をしたのでは、何をしているのか分からなくなります。意思決定のプロセスが合理的でないと、結果に対する信頼感が損なわれてしまいます。

点数を足し合わせた結果の見方もポイントです。圧倒的にどれかの総合点が高ければよいのですが、ほとんどの場合、微妙な点差になります。わずかな差で決めるより、新に評価項目を足したり、重みや評点にメリハリをつけたりして、大きく差がでないかをもう一度調べてみましょう。

加えて、総合点が一番高いのがベストとも限りません。誰もやりたくない優等生の答えかもしれないからです。多少点数が劣っていても、みんながやる気で頑張れば、結果的に正解にできます。あえて、合理的でない判断が世の中を変えた、という事例も少なくありません

決断とは、不確実なことを自らの責任において判断することです。徹底的に合理性を追求した上に、最後は果敢に決断をする。それが、不透明な時代の意思決定なのかもしれません。

堀公俊
 日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立し、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「問題解決フレームワーク大全」「会議を変えるワンフレーズ」など多数。