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実は危ない「全員一致」 会議の決定、疑うべき理由 第26回 最善の選択肢を選ぶ「意思決定マトリクス」

2018/5/15

■みんなで決めれば正しい答えが出る?

 「あれ、そんな結論になったの? どうして?」。所用があって出席できなかった会議の報告を聞き、思わず尋ねました。予想外の結論になっていたからです。「営業部から提案があり、誰も反対する人がおらず、全員一致で決まりました」と説明します。
 手続きとしては、文句のつけようがありません。しかしながら、私には、どう考えてもむちゃなアイデアにしか思えません。なぜ、こんなことが起こるのでしょうか。

 日本では昔から「三人寄れば文殊の知恵」といいます。一人で考えるよりも、みんなで考えたほうがよい知恵が出る。それが会議を開く大きな意義の一つです。

 ところが、たくさんの人が集まれば、必ずよい結論が出るわけではありません。2つの条件を満たさないといけないのをご存じでしょうか。

 一つは、一人ひとりが理性的に考えることです。テーマに対する知識が乏しかったり、勘と経験と度胸に頼る人ばかり集まったりしても、集団の相乗効果は生まれてきません。情緒、臆測、希望的観測などを排して合理的に考えるからこそ、優れた結論が生まれてきます。

 もう一つは、参加者が独立に意見を主張することです。遠慮して言いたいことが言えなかったり、多数派や声の大きい人に同調したりしたのでは、たくさんの人を集める意味がないからです。

 これらの条件から大きくはずれてしまうと、自分一人ではそうはならない、愚かしい決定を集団でしてしまう恐れがあります。心理学では集団浅慮(グループシンク)と呼びます。

■合理的な決定に欠かせない2つの要素

 組織は意思決定の連鎖で成り立っています。どんな優れた仕事をしても、肝心の意思決定を間違ったのでは、すべては水泡に帰してしまいます。

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