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東急不動産ホールディングスの大隈郁仁社長

東急不動産ホールディングスの大隈郁仁社長

2020年の五輪に向けて再開発が進む東京都心。なかでも注目は「最大の大改造」といわれる渋谷だ。東京急行電鉄と共に街づくりの中核を担う東急不動産ホールディングスは今後、3つの再開発プロジェクトに取り組む。大隈郁仁社長はカオスで雑多な街の魅力は残しながらも、「かつてのビットバレーのようにIT企業の集積をめざしたい」と意気込む。

人工デッキで移動フラットに

――JR渋谷駅の乗車人数はかつて3位でしたが直近は6位。渋谷の人気は落ちていませんか。

「銀座線など私鉄を含めれば、毎年確実に増えています。駅の大規模工事の影響で、買い物客はよそに移っていますが、それ以上にインバウンド(訪日外国人)や若者が集まっていますよ」

「先日のサッカーW杯最終予選で日本がオーストラリアを下した時も、老若男女であふれかえり、あちこちでハイタッチ。渋谷に人が集まるのは、街が持つムードにあるのでしょう。ほどほどのサイズ感もいいのではないかと」

――駅の工事はあと10年続きます。

「工事は終電から翌日の始発までしかできないので、時間がかかります。東急プラザ跡地などを利用した商業施設は19年に開業。20年には間に合いませんが、大規模な人工デッキができれば、街の変化がはっきりと実感できますよ。渋谷はもともと『谷』なので、宮益坂から道玄坂まで行くのに、いったん下がってから上がらなければなりません。人工デッキができれば、東西南北どこへでも割とフラットに移動できるようになります」

――改めて「渋谷らしさ」とはなんでしょう。

「いつも言うのは『わい雑さ』。ちょっと行くとラブホテル街、その隣にライブハウスがあってエンターテインメントと合わさっている。それに女子高生からシニア、外国人、一獲千金を狙うクリエーターと価値観も年齢も違う人々が集まる多様性が渋谷の強みだと思います」

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