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ディップの冨田英揮社長

ディップの冨田英揮社長

アルバイト情報の「バイトル」、派遣求人の「はたらこねっと」などを運営する求人サイト大手のディップが好調だ。売上高比率が3割という広告費で「AKB48」やピコ太郎など旬のタレントを活用し、登録者を積極的に拡大。ここまで成長するには苦難の連続だったが「成功することしか考えなかった」という冨田英揮社長の強気経営とは。

――目立つコマーシャルの印象が強く、急成長と思われがちです。

「確かにアベノミクスの波に乗り、そんな指摘は受けますが、正直言うと計画通りというのが実感です。むしろ2008年秋のリーマン・ショックがなければ、5年前には成長軌道に乗っていたはずでした」

「株式上場が04年。とにかく人を増やそうと思い、200人の新卒を採用しました。05年も200人。今年なんかは300人採りましたから。新卒が育つのは3年ぐらいで、08年の途中までは好調でした。ところがリーマンで売上高が激減。アルバイト需要が3分の1に落ち込み、正社員採用の伸びも止まりました」

リーマンでもリストラせず

――大変な固定費を抱え込んだわけですね。

「リクルートから来た業界30年のベテラン役員も『こんなことは初めて』と。人材会社はリストラの嵐でしたが、せっかく育てた社員を辞めさせるなんてもったいない。実はこれが大きかった。安倍政権に移行すると人材は充実していたのでスタートダッシュは他社より速かったのです」

――創業から20年。すでに人材派遣は競争激化でしたが、なぜ派遣求人に参入したのですか。

「もともと英会話スクールを手掛けていました。その時の生徒募集のアイデアが色々な業界に応用できるのではないかと考えました。当時、ようやくパソコンの普及期。情報端末をマクドナルドやすかいらーくなどに顧客囲い込みになるとの触れ込みで置いてもらえないか持ちかけました」

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