若者つかむアイドルCM、自ら企画 「バイトル」社長ディップの冨田英揮社長

「もっとも資金がない。そんなときテレビを見ていると、ソフトバンクの孫正義さんやパソナグループの南部靖之さんがこれからはベンチャーを支援するんだと語っていました。そこでパソナにお世話になり、南部さんに融資してくれる銀行を紹介して頂きました」

――情報端末を利用したビジネスは伸びるとの読みがあったのですね。

「1990年代末のネットユーザーは2割ぐらい。そこでコンビニエンスストアと組み、店頭端末でのアルバイト募集を始めました。その頃は自らホームページを作ることが難しく、中小企業を狙っていました。もちろんネット型に移行することは想定していました」

「実はコンビニネットじゃ利用者が増えず、会社がつぶれそうになりました。当時は金融機関の破綻も相次ぎ、新宿にはホームレスが増えて。『明日は我が身か』と。家族もいるのに、銀行口座には30万円しかありませんでしたから。それでも強気で、成功することしか考えていませんでした。会社を辞めたときも失業保険をもらわなかったぐらいですから」

ナスダック構想 プレゼンが成功

――なぜ再生できたのですか。

「孫さんの提唱したナスダック構想ですね。私もナスダックジャパンクラブに加盟し、投資家向けのプレゼンがきっかけです。プレゼンは1500社のうち200社が選ばれて、当社がアンケートで1位になったのです。本当にお金が集まって。そこでサイトを立ち上げ、採用も始めました。はたらこねっとをオープンしたのは00年です」

――CMへのこだわりは。

芸能人を起用したテレビCMを矢継ぎ早に打ち出している(写真は乃木坂46のメンバー)

「バイトルは上戸彩さんらのほか、14年からAKB48を起用しました。00年代半ばまでは電通頼みでしたが、自分で手掛けるようにしました。AKBは私が選び、考えました。バイトでメンバーを選ぶとか卒業ブームに乗っかり、『紙(フリーペーパー)を卒業する』というCMとか。こちらの基本案に秋元康さんのアイデアを足しました」

「秋元さんはSNS(交流サイト)で拡散されるようなネタをCMに絡める感じで、島崎遥香さんの卒業発表をCMでやりました。今は乃木坂46で、欅坂46も使います」

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