出世ナビ

セカンドキャリアのすすめ

大坂なおみ選手に学ぶ フリーランス流のスピーチ

2018/3/28

大坂なおみ選手の率直なスピーチは海外メディアでも好意的に取り上げられた

「自称・過去最悪」の優勝スピーチが話題を呼んだのが、女子プロテニスの大坂なおみ選手です。BNPパリバ・オープンの女子シングルスでツアー初優勝を飾った快挙もさることながら、彼女の飾らないスピーチは内外で好感を持たれました。

いきなり「ハロー!」からはじまり、途中で何度も、礼を述べる相手を「あと、誰だっけ?」と思い出しながらのスピーチ。本人にとっては最悪だったかもしれませんが、私を含め多くの人がそのスピーチのおかげで彼女のファンになりました。

■自らの心情を素直に語る

正直なスピーチっていいですね。ツアー初優勝であったのに加え、そもそも彼女は試合のことだけで精いっぱいで、優勝したあとのスピーチまで考えていなかったようです。何を話していいのかわからず、「みんなへの感謝」を言葉にしようとするものの、誰に言えばいいのか思い出せない。途中で「あっ!」と気付いて対戦相手にお礼を述べると、相手が思わず苦笑、そして「過去最悪ですね」の笑顔。

このすがすがしいまでの正直さはむしろ光りました。これは私たち年配者も見習うべきでしょう。スピーチの基本は、そのときの心情を素直に口にすることです。

緊張したのなら「緊張してなにも話せない」と言う。頭が真っ白だと感じたら「頭が真っ白です」と言う。メモに書いたことを忘れたら「メモリーが飛びました」と言う。あとは「おめでとうございます!」「ありがとうございます!」と一言述べて立ち去る。そのほうが長々とスピーチをするより、よほど好印象です。

ただ、いつもいつも「真っ白です!」では見識を疑われてしまう可能性があるので気をつけましょう。大人は正直に語ることを基本としつつ、自らの「正直な心情」を自分の言葉で表現しなければなりません。

「正直な言葉で語ること」は自分ブランドを立ち上げるうえで何より大切なポイントです。金がなく、頭もないなら、正直に心情を語る言葉の力を磨くしかありません。

しかし、大組織に長い間勤めているうち、人は「正直な言葉で語ること」をしなくなります。それどころか「正直に語らない人」のほうが出世しているようにさえ見えます。

■借り物の言葉ではなく、自らの言葉で語る

私には一通の「忘れられない年賀状」があります。ずいぶん前、家族に不幸があって年賀状をご遠慮しますと喪中はがきを出した正月、知り合いの和尚から年賀状が届きました。そこには「家族が減って寂しいお正月ですね」と温かいメッセージが書かれていました。ただでさえ家族が減ってつらい正月、楽しみな年賀状まで来ないのは寂しいものです。そこにやってきたこの年賀状。私にとって本当にうれしい一通でした。

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL