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ジョナサンの1号店は、倒産した米サンボの建築資材を流用した

ジョナサンの1号店は、倒産した米サンボの建築資材を流用した

すかいらーく元社長の横川竟(よこかわ・きわむ)氏の「暮らしを変えた立役者」。第13回はコーヒーショップレストラン「ジョナサン」の立て直しについて振り返ります。

◇  ◇  ◇

すかいらーくの経営の一線からは退いたが、時を置かずして再び表舞台に立つことになった。きっかけは米サンボ社との提携だ。

ファミリーレストランに続く業態として、コーヒーショップに全力を注いでいた。米国の有力3社のうちデニーズ、ビッグボーイは既に日本で開業しており、残っていたのがサンボだ。

契約のため米国へ向かうことになったが、航空機トラブルに巻き込まれた。成田空港を飛び立った後、エンジンが不調で2時間ほどで舞い戻った。窓から木が横に見えるくらいの超低空飛行。墜落しかねない状況だったようで命拾いした。翌日の便も同じ機体だったのには閉口したが……。

日本法人を作りコーヒーショップを展開しようとした矢先、なんとサンボが倒産してしまった。提携も白紙になり、長兄の提案で店名をサンボから「ジョナサン」に変更した。当時「カモメのジョナサン」という本がヒットしていたし、米国では日本の「太郎」や「花子」のような親しみやすい名前だったからだ。

昭和55年(1980年)に1号店がオープンする運びとなる。建築資材も食材もマニュアルもユニホームも全て米国から届いていたので、1号店は「サンボ」そのままの仕様だった。

長兄を中心に店舗展開を始めたが、経営は当初安定しなかった。そんな折、長兄が日本フードサービス協会の会長職を打診された。本人も「そちらに専念したい」という。結局同年8月、ジョナサンの社長を引き受けざるを得なくなった。

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