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JUNの佐々木進社長

JUNの佐々木進社長

2018年に創業60周年を迎えるジュン(東京・港)。バブル期のDCブランドブームで有名だが、実は早くからワインやゴルフを手掛け多角的にライフスタイルを追ってきた。今、掲げるのはファッション・フード・フィットネスの「FFF」。創業家2代目の佐々木進社長は「『JUNって昔は洋服屋だったんだ』と言われたい」と意気込む。

事業の中身、3分の2以上も変化

――高校生の時、おしゃれなやつは皆、JUNの袋を持ってて。僕も友達から袋だけもらって格好つけてました。

「DCブランドの頃ですよね。売上高はバブル期と今は大差ありませんが、事業の中身は3分の2以上変わってるんです。昔からあるのは『ロペ』くらい。『J&R』っていう強い婦人服のブランドもあったんですが、衰退してきてやめました。オーナー企業なので、ドラスチックに、スピード感を持って意思決定できます」

――ゴルフ場の経営は社長の趣味ですか?

「(先代の)父の趣味です(笑)。結局、好きなことをやってきてますね。レストランやワイナリーは昔からです。新しいヨーロッパの生活様式みたいなのを紹介したいと思って。建売住宅もやりましたが、事業としてはダメでした(笑)。今やりたいのは食ですね。食にまつわる文化の提案です」

――服離れはなぜ起きたんでしょう。

「情報やファッションの、質と価格のヒエラルキーが崩れました。高感度のものほど値段が高く、良い物を求める人はそっちへ行っていた。今はインターネットで情報の時差がないし、作る方も大量生産ですごくいい物ができる。ここ20年で、安くて感度のいい物があふれる世の中になりました」

「服はデイリーに高感度なものと、より工芸品的な凝ったものに二極化していきます。新しいブランドといっても、結局新しくないんですよ。作る側はターゲットを変えたりしてブランド管理しますが、その違いは消費者からみたら微妙な差でしかない」

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