変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

石橋をたたいてばかりでは壊れてしまう

 きょうは、働き方改革の一環として、「仕事のダイエット」を議論しています。ベテランから若手まで10人のメンバーが集まり、仕事のムダを減らす具体策を検討しています。
 ところが、良さそうなアイデアが出るたびに、「できるわけがない」「○○というデメリットはどうする?」「本質的な解決にならない」とつぶすベテランがいます。これでは積極的に考えようというムードになりません。あなただったら、どのようにこの会議を進めるでしょうか。

どこの職場にもこんなデストロイヤーの1人や2人はいます。おそらく、当人に悪気はなく、ネガティブなところに目が行く思考パターンを持っているのでしょう。アイデアの至らない点を指摘することで、チーム貢献しているつもりなのかもしれません。

実現性やデメリットを考えるというのも、問題解決においては重要な話。こういった批評や反論がないと建設的な議論になりません。「ネガティブ発言禁止」といったルールで押さえつけると、「どうして?」「言いたいことが言えない」と欲求不満が募るだけです。

デストロイヤー氏のように、石橋をたたいてばかりでは、どんな頑丈な橋も壊れてしまいます。かといって、たたかずに渡るのは危険です。

結局、どれくらいたたくのか、いつたたくのか、バランスとタイミングの問題となります。それをうまくやるためのフレームワークを一つ紹介しましょう。

6つの視点で議論する

人は誰しも自分が得意な視点で物事を考えがちになります。それを打ち破り、新たな発想を得るためにE・デ・ボーノが開発したのが「6つの帽子」です。

「客観的」「直感的」「肯定的」「否定的」「創造的」「管理的」の6つの視点から、バランスよく物事を考えるのに威力を発揮します。

やり方は大きく2通りあります。一つは、メンバー全員がそれぞれ違った帽子をかぶって議論する方法です(本当にかぶるとよいのですが、気持ちの上だけでも構いません)。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック