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こんなにもある働き方のムダ

 皆さんは、仕事をしていて「こんなのムダ!」と思ったことはないでしょうか。マイナビニュースの調査(2016年8月、男女300人)によると、半数以上の人がその経験があるそうです。
 最も多くの人が感じるのが会議です。「『議題のない会議』『何も決まらない会議』というものが存在するようで、どんどん時間だけが過ぎていくことに耐えられない」(同ウェブサイト、以下同)と報告されています。会議改革が、働き方改革の1丁目1番地といわれるゆえんです。

資料や書類づくりを挙げる人も多いようです。「使わない資料、読まれない書類と分かっていながらつくらなければいけない」状況では、不毛な気持ちになるのも当然。会議のための資料づくりもムダの最たるものです。

延々と続くデータ入力や単調な作業を繰り返すことにも、ムダを感じる人が多く見受けられます。「機械化・自動化すればいいのに、わざわざ『手作業』で行う」「効率度外視のアナログな会社」もあるようです。

その他、仕事がないのに帰れないといった「無意味な残業」、世間話や悪口で盛り上がる「長すぎる雑談」、人や仕事を「ただただ待つだけ」などが挙げられています。マイペースで仕事ができない宮仕えの悲哀を感じさせてくれます。

見方を変えれば、こういったムダの中にこそ、働き方改革で取り組むべき課題が隠れています。皆さんの会社でも「ムダとり」を実践されてはいかがでしょうか。

3つの「ム」をなくして効率を上げる

業務の改善は「ムダ」「ムラ」「ムリ」という3つの「ム」(3M)をなくすことが重要であるといわれています。語尾を集めて「ダラリの法則」とも呼びます。

ムダとは、必要とされる需要(目的・価値)に対して供給(手段・コスト)が上回り、余っている状況です。負荷が能力を下回って、時間や労力といった貴重な資源を浪費してしまっているわけです。

それに対してムラとは、手順、品質、時間、管理など、需要と供給にバラツキがある状態を意味します。ムダとムリが交互に表れていると考えると分かりやすいです。

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