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セカンドキャリアのすすめ

2018/2/14

セカンドキャリアのすすめ

「専門性をおまけにする」。これに気づいて私は自由になりました。やっと未来への視界が開け、「自分という職業」を生きていく決意が固まりました。それが苦難の道なのは承知ですが、20歳代だった私は何となくワクワクしました。

「会計を捨てる」ということではありません。それはしっかり勉強します。ただ、あくまで主人公は自分であり、資格や知識は「おまけ」だということです。まずは商売人として自分の足でしっかり立つこと。それがあってはじめて、資格という武器が生きるのです。

これは私だけの話ではなく、資格を目指す多くの人にとって、「専門性をおまけにできるか?」は「資格取得後の成功」の分かれ道になっている気がします。会計士であれ、弁護士であれ、医者であれ、ビジネスも人生も「うまくやっている人」というのは、その資格以前に「人として」魅力的です。彼らは決して資格に寄り掛かりすぎることなく生きています。そんな人たちと出会うたびに「見習いたい」と思うのです。

資格に寄りかかりすぎないで生きよう

私自身、専門学校で講師をつとめた経験がありますが、受験者たちには「合格・不合格」しか見えていません。しかし、「幸せ・不幸せ」は必ずしもそれとは一致しないのです。

合格して不幸になるケースもあれば、不合格だけど幸せになるケースもあり得ます。講師の立場からは、試験の結果はともかく幸せになりなさいよ、と言うしかないわけですが、気をつけたいのは「合格しても不幸せ」というケースです。私自身がそうだったので、よくわかるのですが、合格したことによって「その仕事をするしかない」と視野狭さくに陥ってしまい、自分自身の夢や希望を見失ってしまう――。そんな人が意外に多いのです。

せっかく勉強して取った資格に縛られるのはもったいない。そんな「資格のしっぽ」に縛られるのはやめましょう。

資格は人生を切りひらく武器にもなるし、ときに人生を邪魔する地雷にもなります。会社を辞めても仕事ができるよう、難関資格を目指す人がこの国にはたくさんいます。そんな皆さん、資格に寄りかかりすぎてはだめです。ぜひ資格を味方に、自由多き人生を選び取ってください。

「セカンドキャリアのすすめ」は水曜更新です。次回は2月21日の予定です。

田中靖浩
 田中公認会計士事務所所長。1963年三重県出身。早稲田大学商学部卒。「笑いの取れる会計士」としてセミナー講師や執筆を行う一方、落語家・講談師とのコラボイベントも手がける。著書に「良い値決め 悪い値決め」「米軍式 人を動かすマネジメント」など。

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