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大阪の食べ物の共通点は?

 当方、関西に居住しており、多くの方が大阪の食べ物で真っ先に挙げるのが、お好み焼きをはじめとする粉モンだと思います。最近では、一部の府民しか食べなかった串カツが、東京でチェーン店化して増殖中。インスタントラーメンや回転ずしも大阪で生まれました。
 しゃぶしゃぶもそうです。仲居さんが布巾をお湯につけて洗っていたところからヒントを得たとか。実は、石焼きビビンバも大阪生まれです。さて、これらの食べ物の共通点は何でしょうか。

大阪は古くから商人のまちとして発展してきました。高くてうまいのは当たり前、安くてうまいものが好まれるのが、食い倒れのまち大阪です。

一言でいえば、コスパ(コストパフォーマンス)がよいこと。それこそが大阪の食べ物の最大の特徴です。

ここでいうコストとは、お金と時間です。イラチ(せっかち)な大阪人は、安いだけではなくスピードを求めます。一方のパフォーマンスのほうは味と量です。いくらおいしくても腹いっぱいにならないと府民は満足しません。

そうなってくると、大阪は食の激戦区になります。以前、ミナミのすし屋の板前さんが「ミナミでダメなお店はキタに。キタでダメなら東京に。東京でダメならニューヨークに」という話をしてくれました。話半分としても、食い倒れのまちのプライドを感じます。

コスパを考えて改善策を打つ

今回のテーマはまさにコスパです。長時間労働の一つの原因は、私たちの働き方のコスパが悪いところにあるからです。

たとえば、毎日4~5時間も残業するとなると、朝からフルパワーで仕事なんてできません。あらかじめ、12時間働くことを考えてペース配分せざるをえません。ダラダラと仕事を続けることになり、生産性がどうしても下がってしまいます。

まして、徹夜で仕事をしようものなら、翌日の能率はガタ落ちです。それで大きな失敗をやらかそうものなら、かえって仕事の足を引っ張ってしまいます。頑張っている気持ちになっても、実際にはコスパの悪い働き方をしているわけです。

だからといって、思いつくままに、生産性を改善する策を打つと、事態はますます悪化します。改善も一つの仕事であり、コスパを考えてやらないと、期待する効果が得られません。

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