ノー残業に手当て スーツも社員も「健康宣言」はるやまホールディングスの治山正史社長

「何とかシニア男性にファッションに関心を持ってもらおうとカラフル・ボード(東京・渋谷)というAI(人工知能)の会社に出資しました。顧客の購買履歴を分析して、個人の好みに応じた提案をします。実際に分析に応じて、ダイレクトメールを送ったらレスポンスが跳ね上がりました。個人的なスタイリストがついているイメージでファッション提案し、おしゃれのレベルアップに貢献したいなと」

――年配の方は他人からの視線を気にしなくなります。一方で若い方は気にしすぎてリクルートスーツが同じように見えます。

「景気が悪いと堅めの黒いスーツが売れます。バブル期とかはリクルートでも羽目をはずしていました。今も売り手市場ですけど、周囲から浮きたくないという心理が働いているのでしょう。当社ではエントリーシートはスーツ写真をNGにしています。好きな格好でスナップ写真を送って欲しいと。その方が個性が分かりますし、誰に写してもらったかで周囲との関係性が分かります」

(聞き手は中村直文)

治山正史
1989年(平元年)立教大経卒、伊藤忠商事入社。94年はるやま商事(現はるやまホールディングス)入社。95年常務。2003年社長、17年はるやまホールディングス社長(現任)。15年に自社のスーツを着てフルマラソンを完走。岡山県出身。52歳。
高機能品ヒットし堅調
はるやまホールディングスの2017年3月期の売上高は559億円と前の期比3%増だったが、営業利益は27億円と17%増えた。消費増税の影響で15年3月期にいったん減収減益になったが、機能性をうたった商品がヒットし足元の業績は堅調だ。
4月には紳士服店「はるやま」内に体組成計などを置き、来店客が自分の健康状態をチェックできる専用コーナーを設けた。3年以内に180店に広げる。紳士服専門店は他社との違いを出すのが難しく値下げ競争に走りがちだった。健康を軸にした店づくりで一線を画す戦略だ。(鈴木慶太)

[日経MJ2017年7月10日付]

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