医学的な観点からも鶏むね肉の魅力を探った

授賞式の後に行われたトークセッションでも、鶏むね肉の魅力が様々な角度から語られた。

3年ほど前から鶏むね肉の需要が高まってきて、価格も高騰しているもののそれでもむね肉は割安感が強いという。今後は、すきやきにも鶏むね肉を使ってほしいとは、一般社団法人食鳥協会の佐藤実会長。黒さつま鶏のむね肉は、生ハムにも向いているという。調理法が広がることで、鶏むね肉の魅力がさらに高まることは間違いないだろう。

選定理由は、おいしいさだけではない。鶏むね肉の機能性が、2017年に大いに注目されたこともその理由だという。

高齢化や健康志向の高まりから、そもそも高たんぱく・低脂肪の鶏むね肉の特性への注目が高まった。実際に糖質や脂質の過剰摂取を控えて、たんぱく質を適正に摂取しようとする人が増えているいう。同時に、抗疲労効果や抗酸化作用があるイミダゾールジペプチドが鶏むね肉に多く含まれていることが、消費者に広く知られるようになったことも選定の背景になっている。

トークセッションに登場した東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長も、医学的な観点から鶏むね肉の魅力を語った。

強炭酸ドリンクが準大賞に

なお、準大賞には、通常の炭酸飲料より炭酸ガスの含有量が多い「強炭酸ドリンク」が選ばれた。炭酸飲料の生産量は2007年以降右肩上がりで伸びており、特に炭酸水の生産量はこの10年で約7倍に増えたという。

外食店でも、レモンサワーやハイボールの人気の高まりから、より炭酸感を強調したアルコール飲料を提供する店が増えた点が選定の理由だ。

チーズタッカルビは急上昇ワード賞=PIXTA

また、特に伸び率の高かった急上昇ワード賞には「チーズタッカルビ」が選ばれた。チーズ料理の人気の高まりから「ラクレットチーズ」や「チーズフォンデュ」などとろけるチーズを楽しむ料理が今年、注目を集めた。

特に「チーズタッカルビ」は、熱々のチーズがとろりと伸びる様子がSNSでも広く発信・拡散され、飲食店の前では連日行列ができるなど、大きな話題を呼んだことが選定の理由になった。

(渡辺智哉)