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価値観の押し付けや専門用語の多用はかみ合わない議論を招きがちだ=PIXTA

価値観の押し付けや専門用語の多用はかみ合わない議論を招きがちだ=PIXTA

「めっきり寒くなりましたね」という問いかけに「明日は披露宴に出席するんですよ」と答えがあったら、あなたはどう思いますか。想像していた答えは「そうですね、私は寒いのが苦手なんです」とか、「もう真冬ですものね」といったところでしょう。それなのに「明日は披露宴に参加するんですよ」という答えでは、話がかみ合わないと思うでしょう。

「気温や気候に関する答え」が返ってくるのが普通なのに、なぜ披露宴というフレーズが出てくるのかと、理解に苦しむ人が多いのではないでしょうか。しかし、よく考えてみれば、相手は「寒い日に披露宴に出席するのは大変だ」「晴れ着の寒さ対策をどうしたらいいのか」といった思いから、「明日は披露宴に出席するんですよ」と、答えたのかもしれません。

もし、そういう意図での受け答えであれば、想像していた「気温や気候に関する答え」とそれほどずれているわけではありません。相手はきちんと答えているのです。

話がかみ合わないのは、むしろ当たり前のこと

このように話がかみ合わないのは、誰しも考え方や感性、話しぶりなどのコミュニケーションの基礎が異なるからです。話が合う相手は、この基礎が似ているのであって、そうしたケースのほうが少ないかもしれません。

そこを理解すれば「話がかみ合わないのは、私の話し方が悪いから」と深刻になったり、相手に対して「人の話を聞いていないのではないか?」と不快になったりすることも減るでしょう。こちらの常識が相手の常識ではないことも珍しくないのです。そうはいっても、話がかみ合わないのは気持ちのいいものではありません。そんなときは次の5つのポイントを押さえてみましょう。

(1)相手に苦手意識を持たないようにする

話がかみ合わないと、つい相手から視線をそらせてしまうものです。しかし、そうした行動は相手を拒絶するのも同じです。そこは冷静になって、相手の考えそのものに意識を向けましょう。

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