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梶原しげるの「しゃべりテク」

なぜ「他人の話を聞けない」? 5つの残念な理由

2017/11/23

他人の話を聞く能力はビジネスの成り行きも左右する PIXTA

これは私が新人アナウンサーとして1年ほど研修を経たころの話だ。新人の登竜門ともいえるラジオカー(移動中継車)の中継を担当。自分としてはまあまあの出来で、意気揚々と局に戻ったとき、先輩から言われた言葉だった。

「お前が勝手に一人ではしゃぐばかりで、肝心の、鉄工場で汗を流す人たちの生の声が全然聞こえてこないじゃないか! マイクは自分じゃなくて取材させていただくお客さんに向けろ!」

経験不足のアナウンサーはおおむね「他人の話を聞けない」というが、私は少々重症だった。以来、アナウンサーの仕事とは「しゃべる仕事」というより「聞く仕事」という事実を思い知らされる日々が今まで続いている。

■話を聞くことによって、調整や合意が導ける

「話を聞くこと」は人が思う以上に難しい。福祉関係の法人を運営する、私の親友もおなじことを言っていた。

友人「仕事の9割が人の話を聞くことだなんて、ここを始める前は夢にも思わなかった。社協(社会福祉協議会)さんをはじめ、行政、職員、ボランティアさん、お預かりしているメンバーさん、そのご家族、地域の皆さん。それぞれの人がそれぞれの立場から話したいことがたくさんある。そこに耳を傾けることなしで私の事業は成り立たない」

10年ほど前に全く別の分野から福祉の仕事に参入した彼はしみじみ話すのだ。

友人「一度、うちの施設に来てみろ。誰かの前で大きくうなずきながら人の話を聞いている俺がいるから。梶原は今でも、適当にベラベラしゃべってんじゃないの? 人の話を聞かないと大きくなれないぜ」

■他人の話が聞けない人は何が足りないのか

「人の話が聞けないやつは出世ができない」。これはビジネスパーソンにこそ当てはまることらしい。では、人の話を上手に聞く秘訣やコツは、どこにあるのか?」。この謎を解くべく、「聞けないバカの私」を振り返ってみた。

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