世界に1足の「オールスター」 スニーカー愛に共感コンバースフットウェア 稲村苑子さん

「ホワイトアトリエ バイ コンバース」吉祥寺店の稲村店長は、誰にも負けないスニーカー愛が武器だ
「ホワイトアトリエ バイ コンバース」吉祥寺店の稲村店長は、誰にも負けないスニーカー愛が武器だ

子供から大人になり、年老いていくまで。思い出の一ページにはお気に入りの靴やスニーカーがある。コンバースフットウェア(東京・港)が直営する「ホワイトアトリエ バイ コンバース」吉祥寺店の店長、稲村苑子さん(35)はそんな人々の暮らしに寄り添う接客を目指している。

好きな絵柄や文字を靴にプリントできる「カスタマイズスニーカー」。自分だけの1足をつくることができる「ホワイトアトリエ バイ コンバース」は世界に2カ所だけ。稲村さんは2015年にオープンした東京・原宿の1号店での経験と知識を買われ、吉祥寺店の店長に抜てきされた。

コンバースの代名詞である「オールスター」が米国で誕生してからちょうど100年。シンプルな見た目は1世紀を経た今も変わらない。どんなスタイルの洋服にも合わせやすいシンプルなデザインの一方、最近は「リアクト」という中敷きでクッション性も高まっている。

「ナチュラルな服と一緒ならナチュラルに、ロックな服と合わせればロックに見えるのがコンバース。誰にでも合う1足がきっとある」と稲村さんは言う。

「オールスターは足の幅が狭めにつくられています。大きめを選ぶほうが良いですよ」。まずは足のサイズを測定し、いくつか試しながら、ひもの締め具合でフィットする1足を提案する。

優先しているのはデザインか、機能か。どんな1足を求めているかを尋ねつつ、「オールスターはもともとバスケットボールシューズ。丸いマークが内側に付いているのはくるぶしを守るためなんですよ」などと豆知識を織り交ぜれば、顧客との距離はぐっと縮まる。

自分自身、無類のコンバース好きだ。中学2年生の頃、小遣いをためて初めて買った靴がコンバースのスニーカーだった。04年に専門学校の東京モード学園を卒業し、ファッション系のPR会社に就職した。そこで担当したのもコンバースだった。

気づけば人生の中にいつも、シンプルなスニーカーがあった。15年の原宿店開業の際に声がかかり、転職を選んだ。好きだからこそ知識も蓄積するし、自信を持って薦められる。誰にも負けないスニーカー愛と豆知識が武器だ。そこから生まれる顧客との共感が買うか買わないかの判断を大きく左右する。

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