富士そば、立ち食い一筋50年 ダメな立地は「秒殺」ダイタングループの丹道夫会長

――ファストフードは行きますか。

「500円払ってうちの商品とどれぐらいの差があるかを見るために食べます。吉野家、リンガーハット、ケンタッキーフライドチキンなど行きますよ。最近ではケンタッキーが一番いいかな」

――国内に出店余地はありますか。

「永久にありますよ。人は死ぬし、そのときに手放す物件も出てくるから。息子(長男で社長)は海外のことばかり考えているけどね」

――企業が永続する条件とは。

「こんなに大きくなるとは思わなかった。僕は歌を歌えるわけでも、髪を切ることができるわけでも、東大を出ているわけでもない。何もないよ。そしたら一生懸命やるしかない。銀行から金を貸すからゴルフ場や土地を買えとか言われてきたけど、脇目も振らなかった」

(聞き手は日経MJ編集長 中村直文)

丹道夫
1935年愛媛県出身。東京栄養食糧専門学校卒。4度の上京を経て弁当会社、その後、不動産会社を立ち上げる。66年に立ち食いそば店を開始、72年にダイタンフード設立。作詞が好きで、作詞家「丹まさと」として出したCDは30曲超。81歳。
訪日客人気も成長要因
ダイタングループが運営する立ち食いそば店「富士そば」の2017年3月期の国内売上高は前の期比1割増の約90億円と、増収基調が続く。前期は前の期の2倍の6店を出店し、今年3月末時点では国内では116店になった。訪日客も増え、既存店売上高の押し上げにつながっている。
新たな成長の柱に期待するのは海外だ。13年から出店を始め、現在は台湾、フィリピン、シンガポールに10店。日本の味にこだわり、そば粉は日本から輸出し、具材や調味料は現地調達する。海外は20年までに30~40店規模に広げたい考え。(栗本優)

[日経MJ2017年5月22日付]

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