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働くママの支援サービスを起業 保活の実体験から着想 マザーネット社長 上田理恵子さん

2017/9/13

それでもあきらめきれずに「どこか入れる園はないですか」と何度もしつこく市役所に通ううちに「また上田さんか」と、担当者から名前を覚えられ、「そんなにうるさいんやったら、保育所に入ってもらいます」。どうにか第8希望の家庭保育所に入れることができました。本当は育休を1年取りたかったのですが、生後4カ月で入所させて復職することにしました。

このときに経験した苦労をほかのママにもしてほしくないとの思いから「『キャリアと家庭』両立をめざす会」を、次男を出産する3日前の94年7月に私1人で設立しました。平日夜は自宅の電話を開放してママからの悩み事相談を受け、土曜は大阪市内の会場を借りてママたちと情報交換会を開催。会の活動を知った山形や福岡など遠方のママたちから「情報交換会の内容を教えてほしい」との要望を受け、後に月刊誌の発行も始めました。

次男は生まれた翌年から保育園に入ることができ、私は復職後も会の活動を続けていました。そのころには1日20件ほどの電話相談が寄せられるようになっていました。

■ママからの切実な声受け シッターサービスを創業

そんなある夜、中小企業に勤めるママから熱を出した子どもの預け先がないという内容の電話がありました。「うちの会社は平日休めない。上田さんの会社は大企業なんだから、明日有休を使って子どもの面倒を見にきてくれませんか」。切実な声でした。

電話相談と情報交換会だけで、自分は中途半端なことをしているのではないか――。本当に困っている人を助けられないことに葛藤がありました。

出産・育児を通じて働く意味を考えるようになり、「自分でしかできないことをしよう」と考え、17年間勤めた会社を退職。2001年に病児のケアも行うシッターサービスのマザーネットを創業しました。

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