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褒める場合はタイミング、言葉選びなどに工夫が欠かせない PIXTA

褒める場合はタイミング、言葉選びなどに工夫が欠かせない PIXTA

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」。これは太平洋戦争中の連合艦隊司令長官、山本五十六の言葉です。人を動かす基本を言い表した名言とされています。見てもらい、理解してもらい、実践してもらい、さらにフィードバックすることの重要性を説いています。なかでも「褒めてやらねば人は動かじ」は後輩を育てる要諦です。

どんなに丁寧に教えても、それで終わりにしたり、指示は的確にしたが、フォローがなかったりという「投げっぱなし」ではだめなのです。後輩を動かし育てていくためには、褒めることが不可欠です。教えたことがうまくこなせたら褒め、レベルが上がれば褒め、指摘した問題点の改善が見られたら褒める。望ましい方向に進む過程で何度も褒めるのです。

誰でも褒められたらうれしいものです。「先輩は私のことを気にかけてくれている」「私を認めてくれている」と思えば、本人のやる気も高まります。

褒める際のポイントは「具体的にわかりやすく」です。たとえば、「仕事が早くなったね」という言い方では、褒めてくれていること自体は相手に伝わるものの、「何が、どんなふうに早くなったか」は全くわかりません。「企画書をまとめるのが早くなったね。以前は企画が浮かばないと、何日も頭を抱えていたのに、今では半日もかからない。すごい進歩だね」と伝えれば、相手はもっと頑張ろうと思うでしょう。

こういう褒め方は、相手をきちんと見ていないとできません。その姿勢は相手にも伝わり、あなたの味方を増やすことにもつながります。

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