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気分一新 自分を元気づける言葉

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今年もあとわずか。新年は気分を一新して、新たな一歩を踏み出したいもの。厳しい状況に直面したり気分が乗らなかったりしたとき、自分を元気づけたり気持ちを切り替えたりする言葉をインターネットで聞いた。1位は「なるようになる、なるようにしかならない」だった。

幅広い世代からこの言葉が支持されたが、年齢層によって受け取り方が違う。中高年は「今苦しくても打開策が必ず出てくる」(63歳男性)、「落ち込んでいる時間がもったいない」(47歳女性)と手を尽くしたうえでこの言葉を使って気持ちを変えようとする意識が強い。一方、若年層は「期待するから失望する」(28歳男性)とあきらめたような意見も多かった。

日本精神衛生学会理事長でもある高塚雄介・明星大学教授は、高度成長を支え頑張るのが当然だった世代は「肩の力を抜くよう周囲からもこう言われるのでしょう」と分析。若年層については「自尊心が強い半面、否定的な評価を恐れる人が多く、1位の言葉を心の防波堤にしている」とみる。

2位「まあいいか、気にしない」、3位「人は人、自分は自分」と、少し立ち止まってみるような言葉が上位に並んだ。「できれば自分に肯定的な言葉がいい」と助言するのは、家族問題に詳しい東京家族ラボ主宰の池内ひろ美さん。「よく頑張っているね」「未来と自分は変えられる」といった言葉をすすめる。

すべての問題が気の持ちようで片付くわけではないが、「笑う門には福来たる」(12位)など、笑顔を意識すると行動も前向きになりやすい。来年は笑顔で困難を跳び越えられる一年となりますように。


 表の見方 右端のポイント数は調査結果を点数化。
 調査の方法 まず11月中旬、事前調査として日経生活モニターを対象に、気持ちを高めるのに自分に言い聞かせている言葉を尋ねた。この調査を中心に他の調査なども参考にして30の言葉を選択肢として用意。12月中旬、インターネット調査会社マクロミルを通じ、20~60代の成人男女に、気分が落ち込んだときや自分を勇気づけたいときにどの言葉を使いたいか選んでもらった。有効回答は1030(男女同数)。

行動で気分変えるなら 「睡眠」3人に1人

気持ちが落ち込んだときに、言葉以外にどのような行動をとる人が多いのか。調査で尋ねたところ、最も多かったのは「とりあえず、寝る」で回答者の3人に1人以上がこれを選んだ。何事も体が資本、まずは頭と体をよく休ませて英気を養い、対策を練るといったところか。

「『よし!』と大きな声を出す」(2位)、「外を歩く、体を動かす」(3位)、「深呼吸し、胸を張る」(7位)など声を発したり、動いたりすると回答した人も多かった。実際、適度な運動が脳の血流量を増やし、脳内の神経伝達物質の分泌を活発にするため、ストレス対策によいとされている。

高塚教授は「グチをこぼすのは精神衛生上とてもいいこと。聞いてもらえる人をできれば家族以外で1人つくった方がいい」とアドバイスする。弱みをさらけ出せる人が1人いるだけで、孤立を防げる。

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