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岡山デミカツ丼、加古川かつめし デミグラス系は牛もカツ丼礼賛(6)

複雑に絡み合っている味のはずだが、それぞれの調味料の強い主張はなく、また食べたくなるたれ。しかしたれだけではなく、お店の「三位一体のかつめし」というコンセプトでは、ご飯もカツも大事。カツもロースを使っており、カミカツのような薄さではなく、柔らかく下ごしらえされたビフカツとたれの相性は抜群だ。

りんどうのかつめし

庶民的な食堂などにもあるかつめしだが、高級なかつめしを食べられるのが「りんどう」。鉄板カウンターがあり、ソムリエもいるお店だ。ランチのかつめしもあるが、今回いただいたのは、厚みがありながらとても軟らかい牛肉の上かつめし。

サラダの下にはかつめし定番の付け合わせ、茹でキャベツも添えられている。ミディアムレアに揚げられた牛カツ。3日間かけて作られるという鶏ガラスープに野菜や果物などで作ったたれは、比較的サラッとしながらコクのある、牛カツに合う逸品だ。

ミディアムレアに揚げられた牛カツ

さすがに他のかつめしよりは値段も張るが、肉の軟らかさ、うまさはちょっと別物。割烹でありながら、地元のご当地グルメをメニューに加える柔軟性と、器や米にも割烹ならではのこだわりを合わせ持つ。

さて牛カツがスタンダードの加古川かつめしに対して、岡山のデミカツ丼はとんかつのカツ丼である。地元の人気店でもあり発祥のお店は「味司野村」。昭和6年創業の老舗だ。一見割烹のような高級な店構えだが、現在は、普段使いのできるカツ丼専門店になっている。

「味司野村」のドミグラスソースカツ丼

「野村」は岡山デミカツ丼の発祥の店として知られるが、こちらでは「ドミグラスソースカツ丼」というのが正式名称。一般的にデミグラスソースといわれることが多いようだが、語源はフランス語で、よりフランスに近い発音にするとドミグラス、英語発音でデミグラスとなるらしい。

こちらのソースは味わい深いが、老若男女問わず、割とあっさりと食べられる、長年愛され続けてきたソースだ。

3日かけて仕込むソース

創業当初から、帝国ホテルの方から教わったドミグラスソースを、岡山でご飯に合うように試行錯誤を重ね、千切りキャベツは合わないと茹でキャベツにするなどの工夫で、ほぼ今の形になったという。

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