プロに振り回されるな 投資で自分を見失わないために
気になるもっと投資術!(1)
個人投資家のみなさんにとって、エコノミストやストラテジストといった経済分析の専門家のコメントは投資判断の助けになるでしょうか? 経済の先行きや株式相場の見通しについてのプロの見方は、新聞記事やニュース番組、書籍などにあふれています。株式相場ひとつとっても、「強気」「弱気」をはじめとして、そのスタンスは専門家によって様々ですよね。多くの専門家の意見を取り入れれば取り入れるほど、かえって混乱してしまう場合もあるかもしれません。
投資の神様と呼ばれるような人ですら「過ち」を犯すこともあります。最近、話題になったのは、米バークシャー・ハザウェイを率いる著名投資家、ウォーレン・バフェット氏。5月初旬に開いた同社の株主総会で、「アマゾン・ドット・コムに投資しなかったのは失敗だった」と吐露し、ハイテク銘柄への投資に出遅れたことを悔やみました。バフェット氏のような百戦錬磨の達人ではない個人は、情報をどう選別し投資判断に結び付ければよいのでしょうか?
経済・市場分析を提供するブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏は、「(専門家と呼ばれる人々の見方を)表面的に信じてしまいがちなのは、投資の世界に特有」と話します。そのうえで、あふれる情報に振り回されないための心得があると説きます。
「SAIが行く!」では好評だった「気になる投資術!」シリーズから、6月の放送ではカットしたインタビューのうち、投資のプロによる珠玉の一言を蔵出し特集として放送。1回目は馬渕氏のほか、プロゴルファーで投資にも詳しいタケ小山氏に崔真淑が聞きます。
気になる世界経済、日本の景気の行方はどうなる? 経済を動かすカギとは? 日経CNBCコメンテーターの崔真淑が取材する番組「SAIが行く!~ウーマンエコノミストの気になる今!~」のリポートをお届けします。毎週木曜日掲載。
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