秘密探りに入社 営業先の電話番から中古車業界に旋風リクルートホールディングス 峰岸真澄社長(上)

上場を記念して鐘を鳴らすリクルートの峰岸真澄社長
上場を記念して鐘を鳴らすリクルートの峰岸真澄社長

リクルートホールディングスの峰岸真澄社長(52)は入社後、中古車情報誌「カーセンサー」の事業部に配属された。首都圏の輸入車販売店に広告の出稿を依頼する営業を担当した。

大学時代に学生団体「キャンパス・リーダーズ・ソサエティ」の代表を務めた縁で、協賛企業だったリクルートと出会いました。数百万円の商談を担当者が即断即決するスピードとパワーに驚かされました。卒業後は起業を考えていましたが、営業力の秘密を勉強しようと、3年で辞めるつもりで入社しました。

自動車には全く興味がありませんでした。営業のスキルは何もありません。アポイントが入った順に千葉から神奈川へ、神奈川から埼玉へと販売店を訪ねて回る日々です。約束したのに社長がいないこともありました。それでも洗車などを手伝い信頼を得ると、徐々に広告をもらえるようになりました。足で稼いで、若さでごまかす営業でした。

入社3年目には国産車の販売店を任され、チームリーダーとなる。

みねぎし・ますみ 1987年(昭62年)立教大経卒、リクルート入社。02年ゼクシィ事業部長、11年取締役専務執行役員を経て12年から現職。千葉県出身

国産車の中古車販売店は輸入車と違い広告を毎回出してくれるリピーターです。さらに取引を拡大するために、カーセンサーを通じて販売店の売り上げを増やさなければと考えました。そこで、懇意の販売店に頼み込んで土日に働かせてもらいました。

電話番をすると、問い合わせからどんな車種が人気か傾向がつかめてきます。店舗ごとに成約データを作って分析すると、地域ごとに売れ筋の車種や価格帯が異なることが分かりました。データを基に販売店の経営者にどんな車をいくらで仕入れ、いくらで売ればいいか提案しました。

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