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ガラガラなのに、もうかる吉野家 見えにくい強み

2017/8/24

吉野家では席が空いていることも珍しくない

ビジネスモデルの本質って、何だと思いますか。ひとことで言えば、気づかれにくいこと。だから真似されにくいこと。ビジネスの世界では競争相手がやっていることはできるだけ早く模倣して、競争相手との差を無くしていくことが戦いの基本です。

その前提で、会社がもうかるためには、成功の鍵を相手に気づかれないまま、長くそれを保持できたほうがいいわけです。

牛丼の「吉野家」のビジネスモデルについて、こんな話があります。吉野家の社長の知人でやはり外食を経営している人が、あるとき、近所にある吉野家のお店がいつもがらがらなのを見て、「なんだったら、うちであの不採算店を買ってやろうか」と申し出たそうです。ところが、実はそこは吉野家の中でも高収益のお店だったという話です。

■初期の成長を支えた「早い」の集客力

吉野家のお客さんは、来店して注文した商品が出てきて5分で食べ終わって帰ってしまうので、回転率が非常に高い。だからお店の様子を見るといつも空いているような気がしますが、実はしっかりともうかっている高回転ビジネスモデルなのです。

吉野家ホールディングス会長だった安部修仁さんの話では、「うまい、早い、安い」のスローガンの中でも、特にこの「早い」が初期のビジネスモデルの中核で、二代目社長になった松田瑞穂さんが築地の魚河岸にある小さな1号店で、どうすれば年商1億円を達成できるかを考え抜いて到達した結論だったそうです。

1号店はたった15席のお店で、午前5時から午後1時までの8時間の営業で1000人の顧客に食べてもらえないと、年商1億円にはならない。そのためには7分おきに客が入れ替わっていく仕組みを作らなければならない。こうして生まれたのが、日本初の文字通りのファストフード・吉野家1号店だったわけです。

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