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食を旅する

つながる農で、おいしい野菜 土から始めた小諸の挑戦

2017/8/8

 軽井沢や嬬恋に近い高原の城下町、長野県小諸市。新幹線、高速道路を通じた都心とのアクセスは良好で、夏には多くの観光客が避暑に訪れる。そんな小諸で農業活性化のための新たな取り組みが始まった。

■とれたて野菜をすぐ調理

 軽井沢町から小諸市を経て、上田市までを結ぶ浅間山麓広域農道は、市街地よりも高い高原地帯を走ることから眺めが良く「浅間サンライン」と呼ばれ、観光客にも人気が高い。そんな通り沿いに建つ、しゃれたカフェ風の店が「自然の恵みそばと、カフェ 凱(とき)」だ。

自然の恵みそばと、カフェ 凱

「信州の四季菜を食す、そばカフェ。」のキャッチフレーズ通り、同店の自慢は店の畑でとれる季節の野菜とそばだ。普段は11時半からの営業だが、今回は特別に、農家の日常的な朝食を作っていただいた。

 まずは、畑を案内していただく。農業用ではなく、料理素材を調達するための、見るからに「自家菜園」だ。限られた畑で様々な野菜を育てる。

「自家菜園」のナス

 今の季節ならナスやトマト、オクラなど夏野菜が並ぶ。産直野菜を売り物にする直売所が人気だが、店頭に並ぶことすらなく畑からキッチンへと直行するのだから、この上ない鮮度の良さだ。

 ご飯と味噌汁に添えられるおかずは、ナスの南蛮味噌、キュウリのぬか漬け、オクラ入りの納豆、ポテトサラダ、そしてベーコンエッグだ。

「農家の日常的な朝食」

 朝の和定食というと卵料理に加えて、アジの干物か塩鮭かなにかがほしいところだが、旬の夏野菜があれば、魚は不要だ。特にナスの南蛮味噌。地元ではよくある味付けという、南蛮、つまりトウガラシが加えられたナスはしっかりと辛みがあり、これだけでもじゅうぶんにご飯が進む。

 そして、本来は捨ててしまう、奈良漬けに付いていた酒粕をぬかみそに入れたというぬか漬けは、まるでうまみ調味料を加えたかのような味の豊かさだ。

ナスの南蛮味噌

 卵を除くと「一汁四菜」のメニューは、肉や魚がなくても、ごちそう感満載だ。サラダには適度な油が使われていて、コクもある。

 ナスの南蛮味噌に、これまた味にパンチのある納豆も加わり、久々に朝からご飯をおかわりしてしまったほどだ。

オクラと納豆の「ねばねばコンビ」は絶大な威力

■皮ごと食べるリンゴ

 いったん店を離れ、自家菜園ではない、本格的な農園を見に行く。最初に訪れたのは、リンゴを手がける松澤農園だ。

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