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怒りに任せた指示は期待通りの効果が得にくい PIXTA

怒りに任せた指示は期待通りの効果が得にくい PIXTA

プライベートやビジネスで感情に任せて怒ってしまい後悔したことはないだろうか。アドット・コミュニケーション代表取締役の戸田久実さんは「怒りは自然の感情、うまく付き合おう」と、アンガーマネジメントで自分の感情を押しつけずに相手へ上手に伝えることを提案する。戸田さんに「怒り」との賢いつきあい方を聞いた。

あんな怒り方をしなければよかった、あのときに怒っておけばよかった、と後悔することは誰にでもあることだと思います。アンガーマネジメントとはこうした怒りで後悔しないことを目指します。怒らないことではなく、怒りに振り回されずにうまく付き合えるようになるための心理トレーニングです。

怒りは感情表現の一つであり、うれしい、楽しい、寂しいといった感情と同レベルのものです。心と体の安心・安全がおびやかされるときに身を守るための防衛感情ともいわれています。

また、怒りの感情の裏側には不安、つらい、苦しい、疲れたなどの一次感情が潜んでいます。その一次感情が満たされないときに怒りという二次感情を使って対応することがあるのです。

怒るのは決して悪いことではありません。ただし、怒りに振り回されて、怒るべきものかどうかを区別できていないことと、怒り方が問題になってきます。怒りのピークは長くて6秒で、6秒間やり過ごせば衝動的な行動をしにくくなります。そのために深呼吸をする、数をかぞえるなどの様々なテクニックがあります。

怒りに振り回されない 明確、具体的に伝える

では、実際に怒りに振り回されずに自分の言いたいことを上手に伝えるにはどうしたらよいのかを紹介します。

まず、伝えたい論点を明確にして、的を絞ってください。そうでないと、あなたが感情的にキレたと思われがちです。次に具体的に表現することです。「何」を「どうしてほしいのか」、それは「なぜ」なのかを分かりやすくシンプルに伝えることです。「次からはこうすればいい」と相手が分かるメッセージが大切です。

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