「低温世代」の行動原理を知る 消費・投資でも存在感
気になるミレニアル世代!(1)
最近よく耳にする「ミレニアル世代」。2000年以降に社会人になった若年層を指す言葉で、もともと欧米でその独特な価値観や消費行動に注目が集まっていました。米国では全体の4分の1ともいわれる最大の人口層を占め、ベビーブーム世代がけん引してきたこれまでとは違う個人消費のトレンドを生み出しています。
国内でもミレニアル世代の存在感が意識されるようになっています。日本においては人口の約2割を占めるというミレニアル世代は20~30代を迎え、会社などの組織では中堅にさしかかるころ。物心ついたころからインターネットや携帯電話が普及した彼らは「デジタルネーティブ」世代でもあり、スマートフォンやSNSをあたかも呼吸するように使いこなします。新しい情報機器やネットサービスへの感度は高い傾向があります。
一方でバブルの熱狂をほとんど経験せず、日本経済が停滞した時期に幼少期や学生時代を過ごしたミレニアル世代は、「低温世代」と呼ばれることも。彼らの消費や投資、働き方への考え方を知ることは、日本経済が向かう先を展望する手がかりとなりそうです。「日本のミレニアル世代を読み解くには『3つのS』がカギ」と話す日経ヴェリタスの小栗太編集長に、崔真淑が聞きます。
気になる世界経済、日本の景気の行方はどうなる? 経済を動かすカギとは? 日経CNBCコメンテーターの崔真淑が取材する番組「SAIが行く!~ウーマンエコノミストの気になる今!~」のリポートをお届けします。毎週木曜日掲載。
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