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婚約指輪が「給料の3カ月分」と広まった背景にはマーケティング戦略があったという PIXTA

婚約指輪が「給料の3カ月分」と広まった背景にはマーケティング戦略があったという PIXTA

ビジネス戦略の基本は売上高を増やすことから始まりますが、戦略コンサルティングファームで最初に教わることは、この売上高の増やし方には実にさまざまな方法があるということでした。

売上高を左脳を使って、論理的な方程式に因数分解してみるとよくわかります。

売上高=単価×販売数量

が一番基本の式。普通のビジネスマンは直感的に販売数量を増やすことで売上を増やそうとしますが、この式のように論理的に考えれば、価格を上げても同じように売り上げを増やすことができることになります。

婚約指輪はなぜ給料の3カ月分?

有名な話ですがデ・ビアス社が1960年代の日本で「婚約指輪は給料の3カ月分が目安」と宣伝したことがあります。実はこの宣伝は世界各国で微妙に内容が違っていて、アメリカでは給料の2カ月分、デ・ビアスの本拠地であるヨーロッパでは同じ時期に給料の1カ月分と宣伝していたそうです。

その後日本が高度成長したにもかかわらず「給料の3カ月分」というキャッチフレーズはそのままだったため、結果として日本はアメリカに次ぐ世界第2位のダイヤモンド市場となってしまったそうです。

また、食品や日用品のように繰り返し購入される商品であれば、

販売数量=使用頻度×使用量

のように因数分解して考えることで売り上げを増やすヒントが見つかります。シャンプーは高度成長期には「週に2回はシャンプーしよう」と宣伝されていましたが、そのうち毎日シャンプーするのが当然になり、そこで消費が頭打ちになると「朝シャン」というコンセプトが開発されました。夜シャンプーして、さらに朝もシャンプーすれば消費は倍になる計算です。

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