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食の豆知識

オクラ、暑い日にさっぱり和風で? 実は「西洋野菜」

2017/7/12

PIXTA

 我が家にインド出身・ニューヨーク在住の女性が遊びに来たときのこと。

「今日は私が料理をつくるわね。畑になってる『オークラ』使ってもいい?」

と言った(もちろん英語で)。

 ん? ん? いま「オクラ」って言った? オクラって日本の野菜だし、日本語だよね?

「なんでオクラなんて日本語、知ってるの?」

 不思議に思って、そう彼女に聞いた。すると、

「畑のオクラ、使っていい?」=PIXTA

「オクラは英語よ~。インドでもアメリカでも普通に手に入るわよ」

という。

 なんですと!

 ゆでて刻んで納豆に混ぜたり、しょうゆとかつおぶしをかけたりして食べる、あの「The 和食」みたいな「オクラ」が英語? 

 いやいや「オクラ」なんて語感はいかにも日本語じゃないか。そうか、納豆が「Natto」、豆腐が「Tofu」として海外でも通じるように、オクラもきっと世界じゅうに輸出され「Okura」で通じるようになったに違いない。

オクラはやっぱり和食でしょ?=PIXTA

 だが、念のためネットで調べてみると、オクラは「Okura」ではなく「Okra」。彼女の言うとおり英語だと判明した。

 原産地はアフリカ北東部で、レタスやセロリやアスパラガスと同様、明治になってから欧米経由で日本に入ってきた「西洋野菜」のひとつだったのだ。アフリカはもとより、アメリカ大陸、アジア大陸でも広く食べられているらしい。

アメリカ南部で食べられている「ガンボ」 トロみをつけるのにオクラが使われている

 えー! 海外旅行から帰ってきてオクラ入り納豆ご飯を食べて「やっぱ日本のご飯最高!」と叫んでいたのはなんだったのか? 西洋野菜であることに軽いショックを受けたが、出自はどうあれ、私のオクラへの愛は変わらない。

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