グルメクラブ powered by 大人のレストランガイド

食を旅する

海女のとりたて、「海の味」 久慈のウニ、卵とじ丼も

2017/7/5

 とれたてのウニをその場で割って味わう。海水の塩味が新鮮この上ないウニの甘みを引き立てる…。「北限の海女」で知られる岩手県久慈市の海女の素潜り漁が、7月1日から始まった。

 久慈市の小袖海岸は、ドラマ「あまちゃん」の舞台になったことでも知られる場所。漁港の奥には、震災後に再建された「海女センター」があり、そこで、毎年7月から9月まで、土日と祝日に、1日3回、観光客向けの「素潜り実演」が行われる。来場者は、目の前で海女漁を見学(有料)できるとともに、とれたてのウニをその場で味わうこともできる。

漁の安全を祈願

 今年の初日となった1日には、漁に先立って、安全を祈願する神事も行われた。漁業関係者や海女さんたちが、今年の漁の安全を海に向かって祈った。

 漁場は岸壁の目の前の岩場。しかし、水深は8メートルにも及ぶという。そこへ、ベテランから地域おこし協力隊の若手まで、4人の海女さんたちが海に入っていく。

 この日の水温は9度。海女さんたちは「しゃっこい(地元の方言でとても冷たいの意味)」を連呼しながらも、次々と海底へ潜っていく。しばらくして浮上すると、手にはウニが。来場者からは歓声と拍手が上がる。

ウニ、とれました!

 潜っては浮上しを繰り返していると、やがてウニで網がいっぱいになる。陸に上がっても、海女さんたちは体を温める間もなく、その場で殻を割ってとりたてのウニを販売する。

 観光目的の素潜り実演なので、来場者を楽しませるしかけが随所に凝らされているのだ。

鮮度抜群のウニ

 鮮やかな手さばきで、次々と殻を割られるウニ。この日は一つ600円。それをスプーンですくってほおばる。とれたてのウニは弾力がある。新鮮さを物語るかのような舌触りを楽しんでいると、やがて濃厚な味わいが口の中いっぱいに広がる。

 何もつけずにそのまま、しかし、ウニを洗った海水の塩味が、いいアクセントになっている。

グルメクラブ新着記事

ALL CHANNEL