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職場や人前では好ましくない「いまどきの言葉」がある PIXTA

職場や人前では好ましくない「いまどきの言葉」がある PIXTA

「日本語が乱れている」といわれて久しいですが、先日、考えさせられる場面に遭遇しました。それは私と同世代と思われる人が電車の中で雑談をしている声が耳に入ったときでした。

「私的(わたしてき)に、それはないなあ」という発言に、私は違和感を覚えました。「わたしてきに」と発言する人にこれまでも会ったことはありますが、この日、話し手が着ていた上着の襟元には専門職と分かるバッジが輝いていたのです。

仲間同士の雑談だから、別に問題はない。仕事の場ではそのような発言をしない。そう思う人もいるでしょう。しかし、どこで誰が見ているか分かりません。普段、口にしている言葉はその人の本質を表すものといえます。だから、場面や相手が変わっても、ふとした瞬間に口に出る言葉が重要なのです。

「私的」(してき)は、個人にかかわっていることや公でない物事、プライベートという意味で、「私的な見解」「私的な感情」などと表現する使い方には問題がありません。でも、「わたし的に」「ぼく的に」などは、公の場では使わないほうが賢明でしょう。

「わたし的に」には自分の意見をストレートに言おうとしない「逃げの姿勢」が感じられます。それに「わたし的」といえば、意味があいまいになり、相手に自分の思いがきちんと伝わらない可能性があります。

発言の真意を問われた場合に困らないよう、「逃げ道」をつくっておくようなしたたかさも「わたし的」にはうかがえるので、しかるべき場では好ましくないと思います。ビジネスパーソンであれば、普段から「わたし的」は使わないに越したことはありません。

「なにげに」が示す「自分の不在」

経営者として憧れを抱いていた人にお会いする機会を得ました。マスコミにもたびたび登場するその人は、歯に衣着せぬ発言も魅力でした。

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