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日本でもサプライズパーティーを開くことが増えてきた PIXTA

日本でもサプライズパーティーを開くことが増えてきた PIXTA

先日、私のもとに封書が届きました。宛名には名人級の毛筆で「田中靖浩様」。その見慣れない達筆に私は思わず身構えました。

おそるおそる封を開けてみれば、そこに入っていたのは丁寧に書かれた「講演依頼」。何だと力が抜けてしまい、思わずギャラの額を確認するのも忘れて引き受けてしまいました。

毛筆で書かれた宛名などめったに見かけなくなった今、これはかなり効きます。AI(人工知能)時代になっても毛筆の達人は生き残ること間違いなし。

このように、相手に「まさか」を感じさせることを「サプライズ」と呼ぶようになりました。レストランなどで、誕生日をサプライズでお祝いしている光景をよく見かけます。

埼玉県の南部、その地域の人たちによく知られている喫茶店があります。そこはコーヒーのおいしさと落ち着いた雰囲気で大人に人気が高い一方、子どもたちにもファンが多いのです。

そのお店では毎日、店のあちこちでサプライズが起こります。誰かの誕生日ではなく、記念日でもありません。注文した品が届くだけで「うわあっ!」とか「ぎゃあ!」と歓声が上がるのです。

さて、ここで読者の皆さんに問題です。この店にはどんなサプライズを用意しているのでしょうか?

答えは「器が大きい」です。

注文した品によっては、初めてのお客さんが叫ばずにはいられない大きさで出てくるのです。アイスティーは「これは金魚鉢か?」というサイズ。クリームソーダやパフェを頼むと、「見たこともない花瓶サイズ」。初めての家族連れは、この驚きだけで1日盛り上がれます。この店は毎日のように「まさか」のサプライズで家族連れを笑顔にしているのです。

正攻法を超える「奇襲」の効き目

この店、「珈琲屋OB」の経営者は、もしかしたら孫子の兵法をご存じなのかもしれません。孫子の兵法に次のような一節があります。「およそ戦いは正を以て合し、奇を以て勝つ」。これは、「敵と相対するまでは正攻法で向かい、敵を破るときは奇襲を用いよ」という意味です。

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