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食べに行きたい ご当地グルメ

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飾らぬ味、気軽にはしご

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NIKKEI STYLE

手ごろな値段で地方色豊かな料理が楽しめると人気が高まっているご当地グルメ。有名になり地域外でも食べられるようになったものもあるが、現地に行かないと味わえないものも多い。そうした料理の中から、味に加え、食べ歩きやちょっとした観光など散策ができる町かどうかも考慮し、食べに行くのにおすすめを専門家が選んだ。

690ポイント
富士宮やきそば(静岡県富士宮市)
 コシのあるもちもちした食感が特徴の焼きそば。一般的な焼きそばのめんは小麦粉と水を練って蒸した後にゆでるが、富士宮のめんは蒸した後に冷やして油で表面を覆う。その結果、水分が少なく、もちっとした食感になるという。豚の背脂の搾りかすを揚げた「肉かす」が具材としてコクを出し、仕上げにイワシやサバの削り節をかける。
 ご当地グルメブームの火付け役の一つ。市内では終戦直後から食べられており、現在160店以上ある。浅間大社の近くには食の店が集まる小路「お宮横丁」も。焼きそば店を網羅したマップもある。
 「浅間神社にお参りして、お宮横丁や市内を2、3軒食べ歩きたい」(安田亘宏さん)、「富士山が望める立地で、独特の味わいに定評があるやきそばを楽しめる」(俵慎一さん) (電)0544・22・5341(富士宮やきそば学会)
650ポイント
甲府鳥もつ煮(甲府市)
 時間をかけて煮詰めた汁気のある通常のもつ煮とは異なり、新鮮な鳥もつを砂糖としょうゆで一気に照り煮する。甘辛いタレがからんだもつは、こりこりした砂肝、やわらかいレバーなど食感も楽しい。今年9月に開かれたご当地グルメの祭典で優勝した。
 捨てられていた鳥もつを利用しようと、1950年ころに市内のそば店で考案されたといわれている。鳥もつ煮をつまみ、シメにそばを食べるのが甲府ならではの味わい方。市内の100店近くの店で提供しており、武田信玄ゆかりの神社や寺などを回りながら楽しめる。
 「甲府のそば店では定番。丼めしで味わうと絶品」(田沢竜次さん)、「観光でも注目されている山梨で、鶏のもつという脇役を主役に輝かせた」(藤原浩さん) (電)090・3041・5111(みなさまの縁をとりもつ隊)
420ポイント
帯広豚丼(北海道帯広市)
 豚肉の産地として有名な十勝のやわらかな豚肉を使ったどんぶり。豚肉を砂糖じょうゆなどの甘辛いタレで焼き、白米の上いっぱいに敷き詰める。専門店以外も含めると約200店で提供。焼き方は網焼き、フライパン、炭焼きなど店によって様々。具材もグリーンピースやネギを入れるなど店ごとに異なり、食べ比べるのも楽しい。
 「懐かしさがこみ上げてくる味。大雪山のふもとで温泉などの名所もある」(小野員裕さん)、「豚丼マップもあり、食べ歩きがしやすい」(小林しのぶさん)、「豚丼だけでなく、いろいろな料理店が並ぶ『北の屋台』などグルメが楽しい町」(俵さん) (電)0155・22・8600(帯広観光コンベンション協会)
360ポイント
タコライス(沖縄県金武町)
 タコスの具を白米にのせた。約30年前、米兵のおなかを満たす料理として金武町でできたといわれる。町内には10店ほど。外国のような町並みやカヌーなどの体験も。11月14日には巨大タコライスを作る催しがある。「那覇にもあるが、歴史のある金武町で食べたい」(俵さん)、「満腹度も高い」(矢野直美さん) (電)098・968・2491(金武町商工会)
350ポイント
黒石つゆやきそば(青森県黒石市)
 ソース焼きそばに和風のだしをかけ、揚げ玉をのせた。1960年代、ある店が中学生のために焼きそばにつゆをかけたのが始まりという。現在市内に30店ほど。「日本の道百選」に選ばれた「こみせ通り」は江戸の風情が残る。「太くて平らなめんにスープをかけた焼きそばは独特」(井門隆夫さん) (電)0172・52・4316(やきそばのまち黒石会事務局)
340ポイント
宇都宮餃子(宇都宮市)
 約200店ギョーザを扱う店がある。戦後、中国からの引き揚げ者が本場のギョーザを持ち込んだのが始まりとみられる。焼きギョーザだけでなく、水ギョーザや揚げギョーザなど種類や食べ方も様々。関連イベントも多く、11月6、7日には宇都宮餃子祭りを開催予定。「安いうえ、市内をあげてもり立てている」(今柊二さん)、「餃子会のガイドブックを片手に食べ歩くのは楽しい」(小松めぐみさん) (電)028・633・0634(宇都宮餃子会)
300ポイント
ひるぜん焼そば(岡山県真庭市)
 約50年前に誕生したみそベースの甘辛いたれが特徴の焼きそば。具材は産地として有名なキャベツと親鶏のかしわ肉。現在10店ほどで食べられる。蒜山(ひるぜん)高原はサイクリングが楽しめるなど、レジャー施設も多い。「ありそうでなかなかない味」(小林哲さん)、「西の軽井沢といわれる蒜山高原は観光スポットも多い」(俵さん) (電)0867・66・3220(ひるぜん焼そば好いとん会)
290ポイント
今治焼豚玉子飯(愛媛県今治市)
 白米の上に切ったチャーシューと半熟の目玉焼きをのせ、甘辛いチャーシューの煮汁をかけた。約40年前、市内の中華料理店のまかない料理として誕生、後にメニュー化された。扱う店は60店ほど。しまなみ海道や今治城など観光名所も多い。「自転車を借りて食べに行くのがおすすめ」(今さん)、「シンプルにしてやみつきになる味」(田沢さん) (電)0898・24・2020(今治焼豚玉子飯世界普及委員会=テイクワン内)
270ポイント
室蘭やきとり(北海道室蘭市)
 やきとりの名が付いているが、鶏肉ではなく、豚肉とタマネギを焼き、洋がらしを付けて食べる。戦時中に豚の皮を軍靴に使うため養豚が盛んになり、生まれた。製鉄所などで働く勤労者の胃袋を満たしてきた。市内には60店ほど。居酒屋が中心なので夜に出かけたい。工場や白鳥大橋の夜景も見事。「市民のなかで自然発生的に育ってきた」(井門さん) (電)0143・25・3320(室蘭市役所経済部観光課)
10
260ポイント
冷たい肉そば(山形県河北町)
 鶏肉を使った冷たい肉そば。卵を産むために育てられた親鶏でとるだしはコクがあり、肉はこりこりと歯ごたえがある。強いだしに負けないように、太めの田舎そばをさらに太くしためんを使用。大正時代にはその原型があったといわれており、約20店で味わえる。歴史を感じる町並みや年代物の古いひな人形も。「ベニバナで栄えた町の風情も楽しめる」(田村秀さん) (電)0237・73・2122(河北町商工会)

対象は主に戦後に誕生し地元で広く食べられている大衆料理。最近できたばかりの料理や古くからの郷土料理は除いた。

ご当地グルメの魅力の一つは価格。ランキングでも1000円以内の料理が並んだ。めん類や丼ものなど短時間で気軽に食べられるものも多く、何軒かはしごするのにも向いている。

日常的な料理が大半だが、工夫の上にできたものが多い。1位の富士宮やきそばのもちもちとしためんは「ビーフンの食感を作ろうとしたが、戦後、材料の米が不足。小麦粉で作った結果生まれた」(富士宮やきそば学会)。

4位のタコライスや5位の黒石つゆやきそばは、もともとあったタコスや焼きそばを「満腹感が得られるように」と改良して誕生。8位の今治焼豚玉子飯は、素早く栄養補給できるようにと考え出されたまかない料理だ。

現地に行き、どの店に入るかは悩むところ。そんなときにまず足を運びたいのはご当地グルメをもり立てる団体や地域の観光協会。食べ歩きマップを配布していることもあるので、地図を片手に本場の味を効率よく回れる。1位など、推進団体がアンテナショップを運営しているところもある。1軒目はこうした店に入ってみるのもいい。

地元のことは地元の人がよく知っている。「職場など自分の周りにいるその土地の出身者に聞いてから出かけるのが一番。出身地の情報を互いに交換し合えば話も盛り上がる」と、藤原浩さんはアドバイスする。

埋もれた一皿 発見に面白さ

上位10位のほかにも専門家おすすめの味は多い。福島県会津若松市の「ソースかつ丼」を推すのは小野員裕さん。「ラーメン店、食堂などどの店にもある食べ物。卵でとじた普通のカツ丼と違い、ウスターソースに浸ったボリュームあるカツが絶品」という。田沢竜次さんは名古屋市の喫茶店のメニュー「エビフライサンド」をすすめる。

今柊二さんが挙げるのは「トルコライス」。ピラフとスパゲティ、トンカツを一つの皿に盛った料理だ。長崎県のものが有名だが、「横浜・川崎地区にはケチャップライスの中にカツが入った長崎と違うタイプもある」という。地元以外にあまり知られていない味を発見するのも、ご当地グルメの旅の面白さといえる。


 表の見方 数字は専門家の評価を点数化。電話番号は問い合わせ先。
 調査の方法 専門家の意見やガイド本などをもとに103料理を候補として選出。ご当地グルメや旅の専門家に、候補外も含めておすすめを挙げてもらい集計した。郷土料理(農林水産省「農山漁村の郷土料理百選」の郷土料理)は除いた。専門家は次の通り(敬称略、五十音順)。
 井門隆夫(関西国際大学客員教授、旅館コンサルタント)、小野員裕(情報サイト「オールアバウト」B級グルメガイド)、小林しのぶ(旅行ジャーナリスト)、小林哲(大阪市立大学大学院経営学研究科准教授)、小松めぐみ(編集者・ライター)、今柊二(定食評論家)、田沢竜次(B級グルメライター)、田村秀(新潟大学法学部教授)、俵慎一(B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会=愛Bリーグ=事務局長)、藤原浩(日本フードアナリスト協会常任理事)、安田亘宏(西武文理大学サービス経営学部教授)、矢野直美(フォトライター)

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