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メロン、おいしく安くたっぷり食べる法 プロの目利き

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高級フルーツとして知られるメロン。温室ものは通年で出回るが、本来の旬は初夏から秋にかけて。最もおいしいのは、5月から7月にかけてと言われる。

メロンは、スイカ同様、植物学的には瓜の仲間で、マスクメロンのような表面に網目がある「ネット系」とまくわうりに代表される網目がないものに大別される。さらに、プリンスメロンなど、二つを掛け合わせた品種も多く出回る。

メロンというと「夕張=北海道」を思い浮かべがちだが、実は最も生産量が多いのは、茨城県だ。

主な産地は、鹿島灘に面した一帯。温暖で水はけがいいことに加え、果物の糖度を高める重要な要素と言われる昼夜の寒暖差にも恵まれているため、メロンづくりが盛んだ。特に鉾田市は「鉾田のメロンは日本一」の看板を掲げ、旬の時期は、鹿島灘に沿うように走る国道51号線沿いには多くの直売所、そして観光農園が軒を連ねる。

その中の人気のスポット「みなみ果樹園芸」を訪ねた。メロン畑で収穫体験ができるとともに、産地ならではの「メロン食べ放題」も用意されている。

代表の米川勝弥さんに、メロン畑を案内していただく。最初に「メロンは瓜の仲間」と紹介したが、畑の見た目は、キュウリやスイカと同様だ。

地面を這うように長く伸びた蔓の先の実が、敷かれたクッションの上で熟すのを待っている。

実はメロン、収穫時期の見極めが難しいという。大きく育っているからといって成熟しているとは限らず、一方で、小ぶりでも熟れきった状態のものもあるという。

プロの判断基準は、実のいちばん近くの葉にある。果肉がじゅうぶんに熟していると、これ以上光合成の必要がなくなるとメロンが自ら判断、実にいちばん近いところの葉を枯らせ始めるそうだ。写真左のメロンが完熟ということになる。じゅうぶんに熟すと表面も黄色みを帯びてくる。

では、表面の緑色が強いメロンが未熟で、黄色がかっているのが完熟かというと、必ずしもそうではない。枯れ気味だったり実が傷んでいたりする場合も黄色くなる。やはり、見極めの最重要基準は葉なのだという。葉のない状態では、プロ中のプロの米川さんでさえ、食べごろを正確には見極められないそうだ。

さらに、メロンをおいしく食べるには、収穫後一定期間「寝かせる」ことも必要だ。糖度や味は収穫直後と大きくは変わらないそうだが、時間をおくことで、身が柔らかくなり、食感がよくなる。実の下の部分を皮の上から指で押してみると、食べごろのものには微妙な弾力がある。

この「寝かせる」期間もまた見極めが難しい。同じ日に収穫しても、明け方、気温がまだ低いうちのものは柔らかくなるまでに時間がかかり、逆に気温が上がった後で穫ったものはすぐ柔らかくなるという。

いずれにせよ、メロンを本当においしく食べるには、プロの目利きが不可欠と言うことだ。

それは、近隣の直売所でも同様だ。店頭のメロンのひとつひとつに、いつが食べごろかその日付が表示されていた。プロの目で、きちんと食べごろを見極めて明示するのは、産地ならではのこだわりだ。

そして、価格の安さも目を引く。

直売所のひとつ「夢食六ファームほくほく」の総務広報主任・小沼広太さんによれば、近隣の農家から直接買い付けることで中間マージンを薄くし、その分、安く販売できるという。一方で、生産者も通常より高値で出荷できるため、おいしいメロンづくりにも力が入る。直売にすることで「よりおいしくより安く」を実現できるのだという。

確かに店頭のメロンは高い物でも1個あたり1000円を超えるくらい。贈答用の「桐箱入り」という訳にはいかないが、家族や仲間内で食べるぶんには、都市部のフルーツ専門店とは比較にならないほど手ごろな価格でメロンが食べられる。食べごろが間近に迫ったものなら、さらに割安になる。

「みなみ果樹園芸」の食べ放題も大人1300円、子ども860円(税込み、要予約)という価格設定だ。直売所で買って帰るのとほぼ変わらない値段で、たくさん食べればその分お得になる。6月1日から30日までの「メロン食べ放題」期間中は、すでにたくさんの予約が入っていて、その多くが「リピーター」というのも頷ける。

県南部、都心からでもクルマで2時間ほどのところだけに、家族連れなら、都心からわざわざ足を運ぶ価値はじゅうぶんにある。お土産も買って帰れば、周囲にも喜ばれるだろう。

そうはいっても茨城・鉾田まで行く時間も惜しいという人もいるだろう。

東京都心でも手軽に茨城県産メロンを食べることができるスポットがある。銀座にある茨城県のアンテナショップ「茨城マルシェ」だ。6月いっぱい「いばらきメロンフェア」を開催している。

店頭、入り口を入ると、目の前にはずらりメロンが並ぶ。おすすめは、茨城県の高い農業技術を結集して完成させた「イバラキング」。包丁を入れると、果汁が切り口からどんどん流れ出てくるほどのジューシーさだ。

すっきりとした甘さが特徴で、爽やかでクセがなく、それでいて長く尾をひくような甘さを味わえる。

県のアンテナショップだけに、価格も手ごろだ。品種、入荷時期によって価格は変動するが、イバラキングが、2Lサイズ(重さ約1.1キロ)でひと玉1680円(税込み、5月29日の価格)だった。

難しい食べごろも、メロンに精通したスタッフがきちんと教えてくれる。

食べごろを待つのは面倒という人なら、店内で食べるといい。プロが、いちばん食べごろのメロンを選んでカットしてくれる。

大胆にハーフカットした「究極そのままメロン(1382円=税込み)」や「贅沢メロンパフェ(1274円=同)」などのメニューの中で最も人気が高いのは「イバラキングメロンパフェ」。イバラキングは、入荷に限りがあるため、数量限定での提供になる。

果汁のゼリーやカットした果肉の上には、生クリームとともに、赤肉、青肉それぞれのメロンのアイスクリームがのり、さらにアイスを囲むように皮ごとカットされたイバラキングがこれでもかとずらり並ぶ。これで、1382円(税込み)なら人気も高いはずだ。

加工品もたっぷり用意、果汁を使ったクッキーやバウムクーヘン、おなじみのメロンパン。さらには摘果した若い実を使った漬物まで、メロンをとことん味わえる品々が並ぶ。

最後に、メロンをこっそりおいしく食べる裏技を「みなみ果樹園芸」の米川さんが教えてくれた。

メロンを切るときは縦割りにするのか、それとも横割りか?

実はメロンに限らず「なりもの」の果実は、下の部分によりおいしさが蓄積しやすいのだという。そのため、店舗などでは、おいしい部分をまんべんなく提供するために縦割りにするそうだ。

買ってきたメロンを家で横割りにして、下の部分を先に食べてしまえば、誰よりもおいしくメロンが味わえることになる。ただし、バレて家族の反発を買ってしまった後のことまで、責任は持てないが…。

(渡辺智哉)

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