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食を旅する

朝からラーメン2杯、温冷セットで 静岡県藤枝市

2017/6/27

ラーメンシティーとして全国的な知名度を誇る福島県喜多方市。あっさりスープで朝からラーメンを食べることでも知られる。しかし「朝からラーメン」は喜多方だけではない。朝から、しかも2杯も食べる習慣があるまちがある。静岡県藤枝市だ。

藤枝は古くからお茶の生産地として知られる。お茶仕事の朝は早い。農家が加工業者と商談するのが午前3~4時ごろ。その後に朝食を食べる習慣があるという。

さらに、焼津の漁港で働く人たち相手に商売をしていたラーメン屋台が、戦後になって藤枝に店を構えた。そうした理由から、藤枝では朝早くからラーメン屋が営業するようになり「朝からラーメン=朝ラー」の文化が根付いていった。

藤枝のラーメンはさっぱり味

藤枝市内のラーメン店の多くは7~8時ごろから営業を始める。そして、開店と同時に多くの客も店にやってくる。

もともとは、ひと仕事終えてからの食事。早朝とはいえ、腹を空かせた客が多かった。しかも藤枝のラーメンはつるりとした喉ごしの麺と魚介系のさっぱりしたスープが特徴で、朝から食べても胃にもたれない。

となれば、2杯食べようか。でも、おかわりじゃつまらない。せっかくなので、2種類の味を楽しもうと「温」と「冷」とをセットで食べるようになったという。

塩ラーメンもあり やはりあっさり

人気店は「藤枝朝ラー」の味の基準になっているという老舗「マルナカ」。「藤枝朝ラー」のお店の多くは「マルナカ」を目指す店と逆に「マルナカ」との違いを求める店とに大別されるという。「マルナカ」の所在地を由来に、それぞれ「志太系」と「非志太系」と呼ばれる。

まず、基準となる「マルナカ」から食べてみよう。

訪れたのは週末の土曜日。日曜日と第2、第4土曜日が定休日のため、週末に朝ラーを食べられる機会はそう多くはない。そのせいもあるのだろう、朝8時半の開店前にはすでに行列ができていた。駐車場も満車だ。

マルナカの「温」

しばしの行列の後、席に案内される。朝ということもあり、食べ終えた客はすぐに席を空ける。なので、思ったほどは待たされなかった。

券売機で「中華そば500円並」と「冷やし並600円」のチケットを買い求める。

席について待っていると、まずは「温」が登場する。

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