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ふるさとの味が一堂に 浅草の「まるごとにっぽん」

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NIKKEI STYLE

東京では有楽町・銀座地区に集積が進んでいる全国道府県のアンテナショップ。週末には、各店を巡りながらお気に入りの「ふるさとの味」を探して歩く人も多い。そんな「アンテナショップ巡り」の楽しみを、東京を代表する観光地・浅草でも味わえる商業施設がある。浅草六区の「まるごとにっぽん」だ。

浅草六区は、かつて東京最大といわれた歓楽街。しかし、テレビの登場とともに、中核だった映画館や劇場が姿を消し、にぎわいは新宿や渋谷へと移っていった。

「まるごとにっぽん」は、かつての映画館跡地に建てられた「リッチモンドホテルプレミア浅草」が入居する地上13階、地下2階のビルの1~4階にある。「風土巡礼」をテーマに、食をはじめ工芸品、文化、催事などその土地風土があって生まれた全国各地の「モノ」や「コト」を一堂に集めて紹介する。

1階は、飲食物を集めて販売するスペース「にっぽん食市場 楽市」。2階は工芸品など生活用品を展示・販売する「暮らしの道具街 和来」。3階は自治体などの情報発信スペース「たいけん広場 浅草にっぽん区」。そして4階は飲食スペース「ふるさと食堂街 縁道」。

特に注目は1階の「にっぽん食市場 楽市」だ。米、野菜、肉、スイーツ…果てははちみつまで、それぞれ特定の食材に特化、こだわりの商品を集めた店舗が約20、軒を連ねる。

注目は、米どころとして知られる新潟県南魚沼のコシヒカリを中心に、こだわりの米を取り扱う「いなほ新潟」。

生米だけでなく、こだわりのお米を使ったおにぎりも販売する。春の新商品「五穀米おにぎり 梅」は、食物繊維を豊富に含むなどヘルシーな魚沼産の五穀米がセールスポイントだ。

直営の「まるごとにっぽん 蔵」は、バイヤーが全国を飛び回り、各地から厳選したご当地食材を2500点以上ずらり並べて販売する。

「蔵」の仕入れ方針は、全国各地を巡り、これまでに東京にはなかった地方名産品を探し出すこと。できれば「知られざる地元密着店舗」を掘り起こし、紹介したいという。

そのため、各県のアンテナショップや有楽町の「むらからまちから館」でも取り扱っていないような商品もあったりする。運が良ければ、地元から高い送料を払って取り寄せていた「お気に入りの味」に、東京で巡り合えるかもしれない。

店内を回ると、品ぞろえの豊富さには目を見張る。地ソースや地しょうゆといった地元ならではの調味料も、地域をこえて取りそろえる。和歌山県の梅ソースなど個性的なものもあり、いくつも買い集めて自宅に持ち帰り、オイルフォンデュで、ソースの味比べなどすると楽しいだろう。

漬物も興味深い。各地各様、地元ならではの野菜をそれぞれの調味で漬け込んでいる。色とりどりで、目にも鮮やかだ。

もちろん、地酒も豊富に取りそろえる。地方色豊かな食材ならば、酒も地元のものを合わせたくなる。

もし、お目当ての品が見つからなかったとしてもあきらめてはいけない。同店では、取り扱ってほしい商品を募集する「お客様バイヤー制度」もある。応募した商品の中からバイヤーが事業者に問い合わせ、商談が成立すれば、晴れて店頭に並ぶことになる。

工芸品などが中心の2階「暮らしの道具街 和来」にも喫茶スペースがある。「茶寮 つぼ市製茶本舗」は、各地の茶葉を販売するだけでなく、プロが淹れる味わい豊かな日本茶とともにスイーツも楽しめる。

注目は「利休抹茶ミルク金時氷」。通称「無重力かき氷」と呼ばれる、堺の老舗刀鍛冶が、専用に作った特注の刃で作るかき氷だ。

すっと口溶ける、ふわふわの食感が魅力だ。

お気に入りの味、品が見つかれば、一度は現地に行って味わってみたい、手に取ってみたいと思うもの。そんな時にはエスカレーターで3階に上がってみるといいだろう。実は3階こそが「まるごとにっぽん」らしさをいちばん肌で感じられるスペースだ。

一部、市町村でアンテナショップを展開するところもあるが、東京にあるアンテナショップの多くは道府県のものだ。ここでは、出展自治体を市町村レベルにし、現在19自治体・地域が情報発信スペースを設けている。

出展しているのは、幌加内町、鷹栖町(北海道)、女川町(宮城)、筑西市(茨城)、足利市(栃木)、浜松市(静岡)豊橋市・東三河(愛知)、養父市、姫路市・播磨圏域、淡路島=淡路市・洲本市・南あわじ市(兵庫)、備後圏域、呉市(広島)、萩市(山口)、高知市、伊方町(愛媛)、北九州都市圏域、柳川市(福岡)、菊池市(熊本)、壱岐島(長崎)の19の自治体・地域。

3メートル四方ほどのブースに、1階や2階で販売する商品を展示するだけでなく、ビデオやパンフレットで祭りや季節の風景など、地域の魅力も発信する。

同じフロアにあるキッチンスタジオを使った料理教室など、自治体主催のイベントも、随時開催する。単に商品を「買う」「味わう」というだけでなく、旅の気分を「感じ」られるところが「まるごとにっぽん」の目指すところだ。

4階の「ふるさと食堂街 縁道」は、肉も魚も、郷土料理からイタリアンまで、7店舗が営業中。

注目は、京都の人気店「京もつ鍋 亀八」の「情熱の赤」。京都の白味噌をベースに特製の辛味噌を加え、新鮮な近江牛のもつの旨みを引き出すようにブレンドされたこだわりの辛味噌が魅力だ。

広く全国から多品種少量で集めた商品を取り扱うことは、採算性の面では決して有利とはいえない。しかし、同じ「地域振興」を目指す自治体などと手を携え、様々な取り組みをすることで、多くの人が浅草六区に足を運んでくれるようになる、かつてのにぎわいが取り戻せるのでは、という狙いも「まるごとにっぽん」にはある。

旅先で食べたあの美味をもう一度食べてみたい…。そんな時は、観光ついでに浅草へ行ってみるのもいいかもしれない。

(渡辺智哉)

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