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怒りの感情をストレートにぶつけると、いさかいが深まりがちだ PIXTA

怒りの感情をストレートにぶつけると、いさかいが深まりがちだ PIXTA

人は感情の生き物です。常に冷静沈着で、平常心を保っているように見える人であっても、心の中では「喜怒哀楽」の感情が渦巻いているはずです。私自身、めったなことでは怒りませんし、人前で涙を流すことはしません。怒りや悲しみの感情を外に吐き出せば、自分の気持ちは晴れるかもしれませんが、人の心を暗く悩ませるからです。

ですから、喜びや楽しみなど人の心を明るくさせる感情は表に出しても、怒りや悲しみなどマイナスの感情は、できる限り見せないと決めています。だからといって、私は始終我慢をしているわけではありません。ルール違反で許せないことや道理に合わないことをされたら、怒ります。

ただし、感情のおもむくままに、怒りを相手にぶつけることはしません。そんなことをすれば、収拾できない事態が生じかねないだけでなく、自分も許せないことをしている「相手」と同じレベルの人間になってしまうと思うからです。

友人に向けて怒りを覚えたら、口にはしないが、心の中で「こらしめてやれ」「失敗すればいい」などと唱えるという人がいます。冗談半分の話だとは受け取っていますが、それは怒りをしずめポジテイブな気持ちに導く方法だとは思えません。私の経験則ですが、人が耳にして不愉快になるようなことを考えると、後から自分も嫌な気持ちになります。相手のミスや不運をわずかでも願うと、それが現実になったり自分にもよくないことが起きたりするものです。

怒りをコントロールし、意思を正確に伝える3つの方法

38歳のときです。私が提案する商品にことごとくだめ出しをする、通信販売のバイヤーさんがいました。相手の求めに応じて手直しをすると、以前のスタイルのほうがよいと言う。そこで前のものを出すと、やはり新しいものがいいと言う。

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