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食の豆知識

牛肉をおいしく食べる豆知識 銘柄、等級、味付け…

2017/4/26

PIXTA

三重県をドライブしていたとき、とある広場に大勢の人が集まっているのが見えた。野外で遊ぶにはちょうどいい季節。小さな子供づれから年配まで、実に楽しそうに集っている。ふむ、何かお祭りでもやっているのだろうと、私たちも立ち寄ってみることにした。

入り口にあるビジターセンターには、大きな牛の写真や地図、年表など、このあたりが松阪牛の生産区域であることを表す多くの資料が展示してある。特に目を引いたのが、子供たちの手による「ふくとし号」の紹介パネル。どうやらその「ふくとし号」は大変優秀な血統を持つ牛で、今回すばらしいタイトルを獲得したらしい。身長や体重、さらに「性格は人なつこい」「とてもかわいい目をしている」などの微笑ましい紹介文とともに、トロフィーが飾られていた。

では今日はふくとし号が賞をとったお祭りなのだろう、地域をあげて祝っているのだろうと、私たちも芝生広場へと足を進めた。芝生の上では大勢の人がビールを飲み、煙をあげている。

そう、「ふくとし号を」祝うのではなく、「ふくとし号で」お祝いをしていたのだ。みんなで「ふくとし号」をおいしくいただいていたのだ。

宴会場のローストビーフは「ショー」の要素も併せ持つ

一瞬ひるんだものの、思いはすぐ覆された。

東京の芝浦でも食肉市場まつりはある。寿司屋にもマグロの解体ショーがある。海辺の朝市で大きな魚を締め、すぐ販売するのと何も変わらない。この辺ではそれが魚ではなく松阪牛である、というだけなのだ。

東京から三重県へ引っ越してすぐ気づいたのは、牛肉への接し方が関東とはまるで違うということだ。本から得た知識で「西は牛肉の肉じゃが」だと知ってはいたけれど、こうまで西高東低ならぬ「牛高豚低」だとは予想していなかった。

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